きゃりー、日本武道館で『KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016 in Tokyo』を開催。

無題k5本公演は、きゃりーにとって2012年以来、2度目の武道館単独公演。そして、5月のシンガポール公演から開始した8都市9公演の全3万人を集客した、3回目のワールドツアー『KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016』のツアーファイナルとして行われた。 前日19日と合わせた武道館2デイズで行われ、合計1万6千人のファンが集まった。

年始からデビュー5周年を記念して、日本と海外をつなぐ『5つのたくらみ』を宣言し、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでアーティスト初のアトラクション『きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド』を開催、初のベストアルバム『KPP BEST』を発売、そしてワールドツアーを敢行してきたきゃりー。

今回の武道館公演では、11月9日に、海外アーティストとのコラボレーション楽曲を含む13枚目のニューシングルのリリース決定や、11月にきゃりーの楽曲プロデュースをデビュー時から手がける中田ヤスタカ(CAPSULE)とのスペシャル2マンライブツアーを行うことが発表された。
無題k111ダイナミックなサウンドの「KPP ON STAGE」できゃりーがステージ登場すると、勢い全開の「5iVE YEARS MONSTER」でライブはスタート。ワールドツアーのコンセプトは、フラワーモンスターということで、食虫植物をイメージしたセットをバックに、自身もフラワーをイメージした赤い衣装を着て歌い踊るきゃりー。ダンサーとともに「キミに100パーセント」「CANDY CANDY」といったアップチューンをパフォーマンスし、観客は早くも大興奮。

海をテーマにした水色の乙姫チックなドレスで、黒髪にチェンジしたきゃりーは、神輿に乗って扇子を振りながら「にんじゃりばんばん」を披露する。さらには、「インベーダーインベーダー」「ふりそでーしょん」と、ステージを左右に動きながら歌唱していく。「Crazy Party Night ~ぱんぷきんの逆襲~」では、不思議でかわいいパーティ感を見せた。

「コスメティックコースター」では、ピンクを基調とした60’s風のワンピースのきゃりーが傘をさし、シャボン玉が舞う中、ステージ上を優雅にフライング。
ライブ初披露となる「KISEKAE」では、きゃりーと観客が一緒にペンライトを振りながら色をチェンジして、会場を着せ替えする場面も見られた。
スウィンギンなポップチューン「Scanty Skimpy」では傘を使ったダンスを見せ、80’ダンスポップテイストの「チェリーボンボン」、「ファミリーパーティー」とライブはますます盛り上がっていった。無題k23ジャングル風の森の衣装を着たきゃりーは、木琴で「もったいないとらんど」を演奏。1度は失敗するものの、再トライで見事成功し観客から大拍手が送られた。そのまま「もったいないとらんど」を歌唱し、きゃりーもペンライトを持っての「きらきらキラー」で会場の熱量はぐんぐん上昇。
火柱が上がる中、必殺のロックチューン「ファッションモンスター」を歌い、さらに「つけまつける」を煽りながらパフォーマンスし、観客は大ヒートアップ。

そして、ピンクとゴールドのワンピースとなったきゃりーは、パワフルにアレンジされた「もんだいガール」を力いっぱい歌いきり、ライブの本編は終了した。

鳴り止まないアンコールに応えて、ゆりの花をイメージした白と黄色のワンピースを着たきゃりーが再びステージに登場。「Unite Unite」に続けて、5年前にデビューしきゃりーの存在を世の中に知らしめた「PONPONPON」を披露すると、観客もさらなる盛り上がりを見せる。
無題7MCで、「ライブは、あっとう間に時間が過ぎてしまいました。2日間の武道館はすごく楽しかったし、みなさんからたくさんのエネルギーをもらいました」と語る。そして、重大発表として、11月9日に13枚目のシングル発売決定、海外アーティストとのコラボ楽曲が収録されることを告げた。そして、中田ヤスタカ(CAPSULE)とのスペシャルライブツアーを行うこと発表。きゃりーは、「2マンライブはやったことがないのですごく楽しみです。そして私はまだまだライブをやっていきます。来年は国内ホールツアーをやるので、ぜひ来てください!」と声にすると、観客から大きな歓声が上がった。

そしてラストチューン「最&高」を披露すると、紙吹雪が降り注ぐ中、観客も一緒にサビを踊って“最&高!”の大合唱。会場がひとつになってライブはフィニッシュとなった。無題6大ヒット曲、代表曲から、初披露曲などボリュームたっぷり。カラフルでファンタジックで、笑顔あふれるハッピー度の高い武道館公演は、まさに、5周年を記念したワールドツアーの締めくくりにふさわしいライブだった。

デビュー以来、観客を喜ばせたい、観客と一緒にライブを楽しみたいという思いを持って活動してきたきゃりー。驚きと楽しさに満ちたきゃりーワールドは、ここからますます大きく広がっていく。きゃりーの今後の動きに注目しよう。

なお、今回のライブは、11月にBSスカパー!(BS241/プレミアムサービス585)で放送予定。

文章:土屋恵介