X JAPANの封印された歴史を描く、ハリウッドが制作した禁断のドキュメンタリー映画、ついに日本解禁!


公開までいよいよ1週間が迫った2月24日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、本作『WE ARE X』完成披露ジャパンプレミアが開催された。劇場の正面エントランス大階段には、X JAPANの言わずと知れた名曲『紅』にちなみ、紅色に染まったカーペットが敷かれ、その上には巨大“X”オブジェが登場。会場には大勢のファンが駆け付け、まさにX JAPAN一色に。本作へのそしてX JAPANへの注目度の高さが窺える熱狂的な盛り上がりを見せた。

本作の公開をお祝いするために様々なジャンルの多くのスペシャルゲストたちが会場に駆け付けた本イベント。初めに登場したのは、春の装いを感じさせるお揃いの白いワンピースに身を包んだ、国民的アイドルAKB48から渡辺麻友、山本彩、柏木由紀、横山由依、宮脇咲良の5名。現在一線で活躍中のモデルやタレント、アーティストらが続々と登場する中、音楽界からは、体型のスレンダーさ引き立つタイトな黒いミニドレスに身を包んだ歌手のMAY J.。タレント界からは、紫のエレガントなドレスに身を包んだ、神田うのさん。また、アニメ界からは、2017年4月15日より公開予定のシリーズ最新作、劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌』から、 “紅”繋がりということで江戸川コナンくんも登場。

さらに、政界からは自由民主党幹事長代行の下村博文氏、自由民主党税制調査会副会長前経済再生大臣の甘利明氏、デザイン界からは、ハローキティーデザイナーの山口裕子氏らも駆けつけ、この記念すべき日を祝福すると共に会場を盛り上げた。そして最後に登場したのは、X JAPAN。MCより“X JAPAN”登場のアナウンスがされると、会場外から、今回のイベントへの参加に落選してしまったファンからの悲鳴にも似た歓声があがり、YOSHIKI、Toshi、PATA、HEATH、SUGIZOとメンバー全員が登場し会場は熱狂の渦へ。サウンドバイツエリアでは、駆け付けたファンひとりひとりに握手やサインをするなど、ファンとのコミュニケーションを楽しむ様子をみせる。

映画イベントでのメンバー全員の登場はX JAPAN史上初のこと。
続いてメンバーが向かったのは本作の試写会舞台挨拶。ファンをが待ち受ける中、またもや大きな歓声に包まれながら登場し、リーダーYOSHIKIを中心に、それぞれのメンバーが本作への想いを熱く語った。

<メンバーコメント>
YOSHIKI:「皆さん、記念すべき『WE ARE X』のプレミアに集まっていただいて、ありがとうございます。本当に感謝しています」
Toshi:「僕たちの映画を、やっと皆さんと共にこうして観ることが出来る時がきて、本当に今、胸がいっぱいでございます。ありがとうございます」
PATA:「皆様、誠に来場ありがとうございます!嬉しいっす。楽しんで観てください!ありがとうございます!」
HEATH:「足をお運びいただき、ありがとうございます。じっくり腰を据えて観てもらえればなと思います」
SUGIZO:「皆さん本当にありがとうございます。本当に嬉しいです。いつも僕は、客席にいて映画を観ている方なので、今日はこちら側にいてとても変な気分です。ぜひ楽しんでいってください」

一言挨拶の後、質疑応答に。MCより、本作がつくられた経緯や映画化を決めた決心などを問われるYOSHIKIは「先程メンバーと話していたんですけど、なんでこんな映像があるのだろうと。元々僕らは、結成して、ソニーの時からドキュメンタリーをいつかはつくろうということでカメラがまわっていたんですよね。ただ、その後に壮絶なドラマがあって、それはX JAPANの解散、そしてHIDEの死、Toshiの洗脳、再結成、海外進出、その中でまたTAIJIの死。そういった色々なことが起こる中で、とてもじゃないけど振り返れないし、映像を辛くて観られないということで、いつのまにかそういう話はなくなっていたんですよね。X JAPANのラストライブですらみるのが辛いのに、X JAPANの全部を描こうなんて不可能だろうと。ただそういった中で、X JAPANは、まだ進行形である、X JAPANのストーリーというのは、心に痛みをもっている人、または人生に挫折しそうな人たちに勇気を与えられるんじゃないか、人の命を救えるんじゃないかということを言われ、そうであるならば、企画を進めてみようと思ったんです。たまたまその時期が、マディソン・スクエア・ガーデンでの公演と時期が被ったので、この映画の撮影、そして今までの映像を探してみようということで始まりました。」とその胸中を明かした。


本作について「最初は観るのを5回くらい断った」と明かしたToshiだが、本作を初めて観たときの状況について「レコーディングだと呼ばれて、スタジオに行ったらそこに映画館が出来ていて、YOSHIKIがどうしても観せるということで、レコーディングではなく、ひとり映画鑑賞会になりました」といい、また「観終わった後は、15分から20分くらい全く言葉が出ない、椅子から動けずに、絶句してしまいました」と振り返る。
またYOSHIKIもToshiと同じく「僕も初めて観た時は、Toshiと一緒で立ち上がれなかったですし、あれは夢だったんじゃないだろうかと、どこかで現実を消化しきれていないところがあったけど、実際に映像で観るとやはり本当だったと」と明かし「観るたびに泣いてしまって、8回くらい観たんですけど、観るたびにこういうのがあったんだと発見がある。何回も見ないと消化できないところがある」とコメント。するとPATAはしんみりとした雰囲気になった会場を温めようとでもするかのように「じゃあ皆さんも何回も観に来るように。涙で前が見えないこともあると思います!」とお茶目にフォローし、会場の笑いを誘った。

HEATHは本作の感想を「衝撃的なシーンもあるんですが、なぜX JAPANがここまで大きくなって、たくさんの人を魅了させるバンドなのかというのが、この映画を観ていただけるとわかると思います」とコメント。またSUGIZOが、「壮絶なんです。とても壮絶で、偉大な歴史を持つX JAPANの中で、僕はほんの最近の一部に存在しているんですけど、この歴史を観てしまうと、僕は本当にここにいて良いのかと思ってしまう。ここに僕がいて何ができるだろうと考えてしまう」と語ると、YOSHIKIが「SUGIZOがいるから今のX JAPANがあるんです」と感謝を語る。またSUGIZOが「まともな神経だとここにいられないんだと思います。HIDEさん、TAIJIさんがいて、そのポジションを担うっていうのは、頭おかしくないとできないんじゃないかと思う」と話すと、YOSHIKIは「多分そうだと思います」、PATAもまた「私も頭おかしいです。身体も悪かったです」と話しに乗っかり、そのコンビネーションの良さに会場からは笑いが起こる。

Toshiはあらためて本作について、「とにかく、僕的にもなかなか振り返れない過去があって、本当に長いロングインタビューを一対一で行ったんです。その中で自分の消したいところも、監督はどうしてそこを使いたい、それで意味があるんだと言ってくれて。さらけ出すならすべてさらけ出そうということで、この映画にはそういうシーンも多々収まっています。この映画で自分の過去とケジメをつけて、X JAPANとしてHIDEとTAIJIと一緒に、大きな壁をぶち破って行くんだなと。そしてファンの方たちと一緒に分かち合って、運命共同体として、みんなと一緒に気持ちを込めて観たいなと思います。」とコメント。

またYOSHIKIも本作について、「決してカッコいいシーンばかりでない。僕も個人的にはToshiと同じくらい入れてほしくないシーンがあったんだけれど、監督に押し切られた。当時HIDEが亡くなった時、壊れてしまいまして、もう生きていけない、ミュージシャンもできないということで、ロスでセラピーを受けていたんです。その時お医者さんに、うんそうだねって頷かれると、そんなのわかるわけないじゃないと怒って帰ってしまったりしていたんですよ。そういう時期がずっと続いて、結局そのセラピーは途中で断念してしまったんですけど、この映画のインタビューも最初は全然喋れなかったんです。上辺のストーリーは喋れるけど、内面まではさらけ出せない、カギはかけたままで、ドアはどうしても開けない。その時にお医者さんに診てもらっていた時の事をだんだんと思い出して、気付いたら泣きながら喋っていました。カギを開けて、ドアを開けたんですけど、結局はそのドアというのは、最初は暗い・痛い・悲しい未来に続くドアを開けてしまったと思っていたのが、ただ今考えると、そのドアというのは、実は希望に満ちたドアだったんだなと、この映画を観て思いました。そして、僕らがこうやって存在しているということは、何年もの間ずっとこうやって応援してきてくれたファンがいたからこそ、この映画も完成し、こうやってステージに立って居られると思うし、今度イギリスに行きますが、そういった世界でもコンサートができるんだというふうに思っています。本当にファンの皆さんに感謝しています。ありがとうございます」と涙ながらに本作への想い、そしてファンに対する感謝の気持ちを伝えた。

その後のフォトセッション時には、涙でYOSHIKIのメイクが崩れていないかToshiが優しく気に掛ける場面があるなど、終始X JAPANの強い絆が感じられた完成披露ジャパンプレミア。最後は集まったファンと一緒に、Xポーズで写真を撮り、ひとりひとりに手を振りながら、大喝采の中、X JAPANは会場を後にした。

【作品概要】
米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』の製作陣が選んだ次なる伝説的ミュージシャンは、日本のロックバンド。本作は、ドキュメンタリー映画で多くの実績を持つスティーヴン・キジャック監督の手により、彼らが歩んできた比類なきストーリーが感動的に描かれ、2016年 1 月には米国・サンダンス映画祭で最優秀編集賞を受賞、3 月には SXSW(サウスバイサウスウェスト)映画祭でデザイン部門観客賞を受賞するなど、これまですでに世界 20 以上の映画祭にも出品され、世界中のマスコミや評論家からも高い評価を獲得している。

世界への挑戦、脱退、解散、HIDE と TAIJI の死、Toshi の洗脳・・・バンドを襲ったあまりにドラマチックな悲劇の連鎖。結成後 30 年以上に渡って生み出されてきた、想像を絶する X JAPAN の<熱狂>と<狂乱>の歴史。そこには精神的にも肉体的にも彼らが抱えてきた悲嘆と痛みがある。栄光と挫折、生と死、解散と復活。日本の音楽シーンの頂点に君臨する彼らの挑戦の軌跡-。マディソン・スクエア・ガーデン公演での舞台裏を追いながら、クライマックスでは息をのむ圧巻のステージが待ち受ける。『WE ARE X』はこれまでにない近さで、心に深い傷を負いながらも走り続ける彼らの光と闇に迫る。

日本が世界に誇る唯一無二の“怪物”ロックバンド。なぜ今、X JAPAN の音楽と物語は世界を熱狂させるのか。
HIDE と TAIJI の夢。逆境に立ち向かい乗り越えてゆく使命感と覚悟。今、世界中が共感する物語が、ここにある。

映画「WE ARE X」3月3日(金)いよいよ日本解禁。

映画情報
■タイトル:「WE ARE X」
■監督:スティーヴン・キジャック  ■上映時間:96分 / アメリカ映画  

■公式サイト:http://www.wearexfilm.jp/ 
■公式Twitter:https://twitter.com/wearexmovie

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