【 A9 】13周年記念ライブ目前! <スペシャル・インタビュー>



2015年春。11th Anniversary Live『Re:birth-飛翔-』と銘打ち、バンド復活の一歩を踏み出したA9。希望に満ちたメンバー5人の姿がそこにあった。

しかし大きな自由を手にしたはずの彼らは、精力的な活動を続けながらも、なかなか思い通りにいかない現実にしばしば直面し、苦悩や苦難も昨年秋まで、常に共にあったという。

創作者、表現者であるがゆえに、妥協できないものが5人にはあった。
決して恵まれた創作環境とは言えないなか、それでも試行錯誤を繰り返し、最善と思われる選択肢をその時々で選び、2枚のミニアルバムを完成させツアーも敢行した。

「これがバンドが求めていた形なのか」―。
「ずっとこの先、目を背けて進むのか」―。

苦慮の末の昨年11月、A9は一切のしがらみを自らの手で断ち切った。
本当の意味での自由と権利、妥協なき創作環境を手にすべく、彼らは「A9号」の舵を
自らの信ずる方角へ、大きく切り直す。
共に歩んできたファンに、そして自らに、偽りなく真摯に向き合う為。

そしてフル・アルバム『IDEAL』(イデアル)を完成させ、今年4月に発表。
過去~現在までの全ての想いが凝縮された「一切の妥協なき」作品が生まれた。

今後あらゆる面で自らジャッジし、リスクも自らで背負いながら「前に」進む覚悟を
決めた5人。

迫る13周年記念ライブ、来る14・15周年に向けて、数々のサプライズ(?)を仕掛けてくれそうな、そんな予感がしている。

「攻めに転じての第1弾」だと彼らが位置付ける、2ヶ月連続リリース・第1弾シングル『Re:Born』。
No way back-。Don’t look back again-。リードナンバーの詞の一部に、 

彼らの強い意志が反映されていると感じた。

「バンドは今再び、とてもいい状態になった」という、ボーカルの将と、ギターの虎に話を聞くことが出来た。

『DE COLUM (デコラム)』初登場、未公開カットとともに、「今」の彼らの飾りなき言葉を、ぜひチェックしてもらいたい。

◆◇◆◇ INTERVIEW ◇◆◇◆

― 2015年の独立から今日までの約2年半程で、何が一番変わりましたか?

将:自覚ですね。受け身で商品を生産している状態だったのが、昨年11月を境に1~10まで、やっと主導的にできるようになったな、と思っています。理想に近づいていると思います。

虎:前事務所を独立してからの約2年間も、マネージメントが上に立って、それにバンドが従うという部分では同じだったので、よく見えてない部分も正直あったんです。
  ある意味でなあなあというか、自分達はただ従うだけで、仮になにかうまくいかな
  ければ、誰かが自分らの知らないところで責任取らされていたり。

  ただ昨年11月以降は、マネージャーを自分達で雇い、会社のマネージメント自体を
  将君がやるようになって、全てが見えるようになった。
  いいことも悪いことも、ちゃんと自分達に返ってくるように、ようやくなった。
  (独立後の)駆け出しでうまくいかなかったので、昨年末にいっかい蓋を全部開けてみたんで、それがいい経験になったんだと思います。

― 「独立後の独立」というような感覚でしょうか?

虎:そうですね。今ようやくいい状態になったと感じています。

将:僕たちは本来作る側なので、「ここは抑えてもクオリティは保てる」とか、
 「逆にここは投資しないとクオリティを保てない」、というのが分かるので。    
  一回はレコーディングが宅録に戻ったこともありました。

― 昨年11月以降は、将さんが事務所の代表になり、かつマネージメント実務も統括されて、ようやくちゃんと回りだしたということなんですね。
 将さんはどういうスタンスなりポリシーで、事務所運営されているのでしょうか。
       
将:法人になったからには、社会貢献しないと、とも思っていて。それを考えているとき
  に、ちょうどGACKTさんと話したのもキッカケになったと思うんですが、ヴィジュア
  ル系って7・8年前に一回海外で流行って、その後あっという間にK-POPにとって
  代られてて。せっかく面白がってくれる人達がいたのに、そのチャンスを活かせずに
  移り変わっていってしまったんですけど。

― 確かにK-POPは今でもしっかり世界中に根付いているのに、ヴィジュアルシーンに
 限らずですが、日本独自の音楽カルチャーは一瞬のブームで終わってしまった感は否めないですよね。

将:でも「それで終わり」ってことじゃなくて、自分達でなにかやれることはないのか、と考えるようになりました。僕も思春期にヴィジュアル系と言われているものに救わ
  れて、それがきっかけでいまヴィジュアル系シーンの中でやっているわけで。
  ヴィジュアル系という文化が世界規模で戦えるようになれるよう、そういった動きを
  プロダクションとして後押ししていけたらいいなと思っていて。
  そういうなかで、A9というバンドがその「地ならし」をできるようになれたらいいな、と思っていて。

― なにか具体的な戦略を練っていますか?

将:いまIT資本の会社に、FCやECの部分は託しているんですが、そういったインフラ
  整備の部分は同時に走らせながら、「NEXT DECADE」(A9所属事務所)としては、
  やはりプロダクションなので「育成」という部分がコアの事業にはなると思います。
  総じていえることは、(ヴィジュアル系)シーン全体を押し上げられるような貢献をしていきたいと思っています。

― A9のことのみではなく、シーン全体のことを考えておられるんですね。

将:はい。それは結局、自分たちにも返ってくることだと思っているので。

― なるほど。 ここで話を変えて。「A9」とは、ご自身達は「どういうバンド」だと
 思っていますか? 漠然とした質問ですが。
 
将:…(しばし考える)。…ある意味、幕ノ内弁当みたいな。原曲制作者が4人いることも
大きいかな。
 
虎:うん。
 
将:昔は器用貧乏だと思うこともあって。でも今は違うタイプの曲を、それぞれブラ
ッシュアップできて、一定のクオリティで聴かせられるようになったと感じています。

― 失礼な質問でしたら申し訳ないのですが、A9というバンドに「アイドル的なイメージ」を持たれている人が昔からいたように思うのですが。

将:そこにいるだけで圧倒的な存在感である、という意味においては、アイドル的な 
  見られ方をすることを恐れてない、というか。
  アイドルでいられるものなら、そのまま、ファンと一緒に齢をとっていくのもいいか
  な?って。

― なるほど。あまり気にしていない、と。では次に、メンバー同士の関係性について少
 し聞かせてください。バンド結成当時と今とで、メンバー間の関係性やそれぞれの役割みたいなものって変化してますか? あまり変わりませんか?

将:結成4年目ぐらいに固まって、それからは、あんまり変わってない、、、よね?
  (虎に向かって)

虎:そうだねぇ。

― 「ボーカリスト」、「作詞家」という部分以外で、将さんのバンド内での役割または
  役回りとは、どういったところなのでしょうか?

将:僕がずっとブレてないのは、アートワークというか、「バンドの見え方を担って
  る」、「バンドのイメージを創ってる」っていう部分を俺主導でやってると思ってて。
  ただ結成当時からその後ずっとそれで来たかというと、そうでもない時期もあって。
  結成当時は、俺がいつもイニシアティブをとって引っ張っている感覚だったんですが、途中、僕も一回自信をなくして、リーダーシップを発揮できない時期が8年、9年くらいあって…。

― でも今は明らかにリーダシップを発揮されてるので、ちゃんとその永いスランプを克
 服されたのは凄い芯の強さ、幹の太さだと思います。
 ちなみに将さんからみて、虎さんはどんな存在ですか?

将:なんか虎の場合は「包容力」というか。なんか常に一歩引いてて、そんな「我」を
  出さないから。なんかヤバい時とか、足りないことがあったとき「協力する」って
  いう側面があります。

― あまり強く主張はされない? 

将:ウチは自分の曲に対してしっかり主張する沙我くんがいて。Hirotoも虎もちゃんと気をつかって、そんなに自分を主張しない感じがあって。まあ、だからこそうまくいってる部分もあるので。

― 虎さんは、わりと受け身な感じですか?

虎:受け身ってわけじゃないですけど。なんかその、出されたものの中に、自分のオリジ
  ナリティを組み込めれば、それでいいと思う感じなんですよね。

― 大人ですね…。Hirotoさんも、虎さんに近い感じなんですか?

将:まぁ、現状はそんな感じですかね…。

― 沙我さんの、主張の強さは何ゆえなんでしょうか?

将:自らがしっかりとしたものをやっている自負というかプライドが、彼の中にはあると思うんですよね。

― なるほど。たとえばメンバー5人を「家族」に置き換えると、どういう関係図になりますか? 親子でも兄弟でも。

虎:フフフフ。

将:でも、Naoと二人で経営の話とか、お金のやりくりの話をしてるときは、まあ
 「お父さん」と「お母さん」。 か、「長男」と「次男」なんだろうなって思いますよ、いま考えると。ほかの3人に、「結果ちゃんとお金残すから大丈夫だよ」って(笑)。独断でどんどん進めていってるところもあるんで。

― 3人はそれで、安心して任せきっているんですか?(笑)

将:まあ実際年長の二人なんで。学生時代もしこしこ勉強してたタイプの二人なんで(笑)。

― 虎さんも、その二人なら安心ですか?

虎:(大きく頷き)なんかこう、理想のお父さん像なんですよ、将君て。ウチの(本当の)お父さんは完全に沙我くん寄りなんで(笑)。なんでも自分の言ってることが正義だと思ってて。

― まもなくデビュー13周年で、8/26には記念ライブも控えてますが、「周年」って特別な位置づけのものなのですか? 

将:昨年も12周年記念ライブをやっていて、インディーズ時代の最初のシングルをタイ
  トルにしたりして、やっぱり特別なものと考えてて。普段のライブではその時々の
  新しい音を、その時カッコいいと思うものを中心に組み立てるんですけど、周年ライブだけは過去、現在、僕たちに関わってくれた全ての人が楽しめるようなライブにしたいと思ってて。メンバーが企画する「同窓会ライブ」みたいな意味合いがありますね。

― 夏の終わりのイベントとしても、楽しみですね。

将:はい。今バンドがとてもいいコンディションだと思うので、ぜひたくさんの人に観に来てほしいです。

― 8月2日に発売になったばかりのニューシングル『Re:Born』について。 今作の聴きどころを教えて下さい。

将:まずリード曲の『Re:Born』は沙我くん作曲で、わりと最近の『MEMENTO』や
  『Adam』からの流れからは、少し印象が異なる感じかもしれません。明るい曲調です
  ね。詞はまずは自分に向けたというか。そして自分達(A9)にも、周りに対しても向けている感じですね。 

― 『Re:birth-飛翔-』というタイトルのA9復活ライブが一昨年にありました。
  今回のシングル『Re:Born』となにか心情的にシンクロするところがあったりするの
でしょうか?

将:あの当時も今と同じく、「希望に満ち溢れていた」という意味ではそうですね。
  4月に出した『IDEAL』から、いいモチベーションと環境の中で作れる状態になったので。その流れからの第1弾シングルとして、タイトル含めてメッセージ性を持たせたというか。
  昨年春にミニアルバムを出した頃はまだ、活動を取り巻く環境的にも精神的にも絶望
  の真っ只中にいたこともあって…。
  なんかこう、今回のシングル(『Re:Born』)は「攻めの一手に転じられての
  最初」っていうイメージなんですよね。

― なるほど。 

将:『Phoenix (フェニックス )』という曲もあるんで、「何回、生まれ変わっちゃうんだよ」って思われるかもしれませんが…(笑)。

― 前向きな意味でなら、何回でも生まれ変わっていいのかもしれません(笑)

将:はい、常に上昇志向はあるバンドだと思ってますので。必要ならば。

― 虎さんはこの『Re:Born』っていうリード曲を、どう思いますか?

虎:うーん、どう思う…。 なんか、珍しい曲だなと思って。あははは(笑)。
 (一同:笑)
  や、わからないですよ。沙我くんがどう思ってこれを作ったか…。
 
― これだけ永く一緒にやっていてもそうなんですか!

虎:そうですね、なんなんでしょうね…。なんか、言いづらいな(笑)

将:(笑)。3サビとかあの、開けてる感じはいいよね?

虎:ん~…うん。
  
― 虎さんは今回の『Re:Born』のMVもそうですが、最近の『MEMENTO』や『Adam』のMVなどでも映像の編集や演出、ディレクター的なことをやられていますよね。いつから、どんなきっかけで始めたんですか?

虎:昔からPCに(映像編集)ソフトが入ってたから、触ったりしてるうちに何となく。
  昔からライブで使う映像素材とかは作ったりはしてて。

将:ドキュメンタリーとかも虎が作ってましたね。ライブのVJとかも。 

― 全然スゴいですよ。MVは最近ですか?
 
虎:そうですね。『MEMENTO』や『Adam』は、撮影したあと上がってきた編集版が少し
  あれだったんで、素材だけ引き上げて。で、編集し直した感じですかね。メンバー
  それぞれのいいとこを知ってるので。

― なるほど。「俺がやりたい!」っていうよりは、やる必要性があったからなんですね。 

虎:(頷く)例えばギターソロなのに、ギターが映ってなかったりとかあるんで。
それなら自分でも出来るなって。

―「どんなMVにしたい」って企画やアイデア出しもするんですか?

将:企画やコンセプト、映像のアイデアは僕が言うことも多いですね。  

虎:そうですね。『Re:Born』も将クンに、「どんな感じがいいですかね?」って聞い
て。で、将クンが「なんか赤い感じで布とか垂らして、って出来る?」みたいな話
を聞いて。

― そう聞きますと「編集」や「演出」ではなく、もう虎さんは「監督」なのでは?

虎:そう…ですね。監督ですね。

―『UNDEAD PARTY (Member Vocal ver.)』のオリジナルは、最新アルバム『IDEAL』
収録曲ですね。なぜこの曲をカップリングにされたんでしょうか?

将:けっこうこの曲は、アルバム・ツアーでキラーチューンになってて。日本ではあまり
ない「リカット」みたいなことをしても面白いかなって。

―「Member Vocal ver.」ですが、誰が歌っていますか?      

将:あっ4人全員歌ってます。どこかアカペラ・ボーカルグループみたいな感じで。

― 『ROYAL BLOOD』(通常盤のみに収録)は、どんなテーマの曲でしょうか?

将:これはHirotoが作曲してて。「ヴァンパイア」をテーマに作曲したと言ってまし
  て、ちゃんとそんな感じに仕上がりました。
  もしかしたら、こっちの曲こそお客さんが喜ぶ世界観のような、そんな気もちょっとしてきています…(笑)。「私はこっちの方が好き」っていう人も多そう…。

― (笑)。そして来月9月にもシングルリリースを控えていますよね?

将:はい。9月のシングルは、『Re:Born』の対比となるような曲かもしれません。
  光と影みたいな。

― どちらが光ですか?

将:『Re:Born』です。明るい曲なので。

― では影の方も気になりますね。

将:はい。そのリード曲は、虎の曲になる予定です。

― 10月以降の予定で、もう言えるものってありますか?

将:10月に、ハロウィンイベントを絡めた旅行を計画しています。

― 楽しそうですね。 その他、リリースやライブなどはどうでしょう?

将:まだ詳しく言えないのですが、8月26日の13周年COASTライブで、幾つかお知らせ
  できる予定です。

― それでは最後にファンの皆さまと「デコラム」視聴者にメッセージをお願いします。 

虎:MVの話もそうですが、やれることは自分達でやることの楽しさ、ってものを分かっ
  てきて。これをずっと続けられたらものすごく、まあ、音楽をやってきたこと、この先も続けていくことも、よりキレイに感じられるというか。繋がるというか。
自分達が今やっている形がいつか、一つの「見習いたい形」、「見習うべき形」に
なれたらいいかな、そうならなきゃな、と思います。頑張って続けていきたいです。

将:時代がインターネットによってどんどん革新されていく中で、ミュージシャンの在り
方も変わってきているんじゃないかと思ってて。産地直送の野菜じゃないですが、
音楽もまた、作り手の顔がよく見える作品が増えていき、やれることは自分達で
やっていく形に変わっていくんだろうなと思っています。
僕たちは、ヴィジュアル系というシーンをいち早く世界に発信していけるような、
そんな活動を積極的にしていきたいと思っています。  

Text: KIM-METAL (DE COLUM)


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<13th ANNIVERSARY LIVE >
“ ALICE IN WONDEЯ LAND ”

日時:2017年8月26日 (土)
会場:新木場 STUDIO COAST
時間:開場 16:30 開演17:15
料金:スタンディング ¥6,480(税込・ドリンク別)
   指定席 (後方 & 2F) ¥7,480(税込・ドリンク別)
   (当日券は各種席 ¥500 UP)
※入場者全員に13周年記念LEDライトと13周年記念写真集をプレゼント

A9 Official Website
http://a9-project.com/