タブレット純、新曲「夜のペルシャ猫」リリースイベントを浅草ヨーロー堂で開催

タブレット純が、11月29日に東京・浅草ヨーロー堂にて、同日リリースを迎えたコロムビアレコード移籍第1弾シングル「夜のペルシャ猫」の発売記念イベントを開催した。

タブレット純は、ムード歌謡の老舗グループ「和田弘とマヒナスターズ」の最後のボーカルを務め、現在は歌謡漫談などで寄席やお笑いライブにて活躍。その奥深い歌謡曲への造詣から、ラジオ日本では「タブレット純 音楽の黄金時代」と題した自身の冠番組を持つ。コロムビアレコード移籍第1弾シングルに収録された新曲「夜のペルシャ猫」は、作曲家の故・中川博之先生の未発表の作品であり、高畠じゅん子先生の作詩による自身初の本格派ムード歌謡となっている。また、この日は初の単行本『タブレット純 音楽の黄金時代 レコードガイド』の発売日ということもあり、CDと書籍の両方の購入者60名で満席の中、終演後はファンとの握手会を実施した。

ペルシャ猫をイメージしたという衣装で「愛の讃歌」を歌い登場したタブレット純は「今日は平日にもかかわらず、こんなにたくさんの方々に集まっていただきまして、どうもありがとうございます。」と盛況の会場にお礼を述べると「今日は11月29日、“いい服の日”でもあるということで、今回の「夜のペルシャ猫」にちなんで、ペルシャ猫をモチーフにした衣装を作っていただきました。今日は短い間ですが、ごゆるりとお付き合いください。」と挨拶。続けて石原裕次郎の「サヨナラ横浜」、斉条史朗の「女の童話」と歌唱すると、マイクを愛用のギターに持ち換え、森雄二とサザンクロスの「足手まとい」、渥美清の「男はつらいよ」を自分に置き換えた替え歌で披露し盛り上げた。

カップリング曲「あなたのためなのよ」については「これも中川先生の出世作となった「ラブユー東京」のロス・プリモスさんの曲をカバーさせていただきまして、すごくいい曲になっています。レコーディングでは一人ムードコーラスということで、一人でコーラスなんかにも挑戦させていただいて、いい勉強になりました。中川先生のよさが出ている切ないムードコーラスの楽曲になっています。」と語り、その歌声で魅了する。イベントは最後に「ステージでもじっくり聴かせられる歌手になりたいと思います。15年歌手をやってきて、また新曲を出すことができると思っていなかったので、本当にこの歌をしっかり売っていけるように頑張りたいと思います。今日は本とCDの両方の発売日ということで、集大成のような感じです。」とコメントし、新曲「夜のペルシャ猫」でステージを終えた。

マスコミ向けの取材に応じたタブレット純は「集まっていただけるか不安だったので本当に嬉しく思いました。(リリースについて)中川博之先生の未発表曲を、奥様で作詞家の高畠純子先生とお食事をさせていただいたときに『埋もれている曲があって、あなたに合うんじゃないかと思うので、あなたに歌って欲しい』といういきさつがありまして。「夜の銀狐」という、気高い狐の歌があって、では猫がいてもいいだろうということでご夫妻が作られ、未発表のままになっていたという楽曲だったらしいです。もともと中川先生の作品のファンでしたので、ファンであるからか、緊張しながらレコーディングしました。高畠先生からは『悪女の気持ちになりなさい』という風に言われて、なかなか気高い雰囲気やゴージャスな雰囲気を作るのが難しかったですが、自分の性格が猫に似ているところがあるので心境は分かりやすかったです。」と制作背景を明かすと、「来年にむけて、ぎりぎりでCDや本を出せたり、ラジオ番組もはじめは不安だったのが本を出せるほど軌道に乗ってきたりと、いい年だったなと思います。漢字一字であらわすと『猫』ですかね。来年の紅白を目指したいと思います。この新曲がロングヒットになって、2018年の紅白に出れたらいいなと思います。」と意欲を燃やした。

タブレット純は、12月12日に東京・江古田マーキーにて、12月19日には神奈川・横浜セ・ラ・ヴィにてライブを行なう。

【SETLIST】
M1. 愛の讃歌(美輪明宏)
M2. サヨナラ横浜(石原裕次郎)
M3. 女の童話(斉条史朗)
M4. 足手まとい(森雄二とサザンクロス)
M5. 男はつらいよ(渥美 清)
M6. あなたのためなのよ(ロス・プリモス 新曲c/w)
M7. 夜のペルシャ猫(オリジナル)

【RELEASE】
2017/11/29発売
タブレット純「夜のペルシャ猫」
COCA-17360 ¥1,204+税

「夜のペルシャ猫」作詩:高畠じゅん子/作曲:中川博之/編曲:前田俊明
「あなたのためなのよ」作詩:高畠じゅん子/作曲:中川博之/編曲:前田俊明
http://columbia.jp/artist-info/tabletjun/