ささきいさおが、11月22日東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて、ニューシングル「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER」の発売記念イベントを開催した。
1960年にデビューして今年で55周年を迎えたささきいさおの約5年ぶりとなる新曲は、Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』のエンディングテーマとして新録され、自身が作詞を手掛けた「悠久浪漫」をカップリングに、10月7日に発売。イベントは11月19日にオープンしたばかりのHMV&BOOKS TOKYOにて開催され、イベントスペースには約300人の熱烈なファンが詰めかけた。
熱気溢れる中、装飾光るグレーのジャケット姿で颯爽と登場したささきのステージは、「宇宙戦艦ヤマト」で幕を開ける。会場いっぱいに響く美声に観客のクラップの音が重なり、「アニメソング界の大王」の降臨は行き交う人の足を止め、イベントは序盤からヒートアップ。ささきもこぶしを突き上げ会場の興奮を煽り、圧倒的な歌唱を見せつけた。
司会の白滝まつりより「アニメソング界の大王」と改めて紹介されると、照れ笑いを見せつつ「長老って呼んで」とコメントし、笑いを誘う。約5年ぶりとなる単独でのインストアイベントに、少し緊張気味のようだ。そしてデビュー55周年を迎えたことについて「ロカビリーでデビューして、俳優になって悪役ばかりやっていたりしました。そんな中でアニメの世界と知り合い、『科学忍者隊ガッチャマン』が取り持つ縁でこうやって主題歌を歌うようになって、お陰様で55年この厳しい芸能界で生き延びることができました」と振り返り、「いくつまで歌えるかわかりませんが、声の出る限りは頑張っていこうと思います」と意気込みを述べた。
続き「出発!」と叫び歌ったのは、「銀河鉄道999」だ。脳裏にその情景を広げていくような、ささきの色鮮やかな美声に観客もうっとり。その後はスーパー戦隊シリーズ第1作目より「秘密戦隊ゴレンジャー」を熱唱し、口ずさむ観客とともに息ぴったりな掛け声やフリつけを楽しみ、一体感を見せつけたハジけるステージを繰り広げた。
イベントも終盤に差し掛かると、新曲の質問コーナーに突入。「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER」の聴きどころについて、「アレンジがガラリと変わって、フルバンドでスイング感も出した素敵な演奏になっています。昔はビッグバンドが全盛でしたが、そのかっこよさと懐かしさを出してジャズ風にしてみました」とアピール。カップリングの「悠久浪漫」については自身が作詞にチャレンジしたことを明かし、「エルヴィス・プレスリーに憧れてこの世界に入って、いろんな苦労を重ねてきました。そんなものを歌にしたいと、頭をひねくり回して作った」と楽曲に込めた想いを語った。
ステージは、「人前で歌うのは初めて」と緊張した面持ちで語った「悠久浪漫」と、「こっちは歌い慣れた曲」とジャジーなサウンドで包み込んだ「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER」で大歓声の内に終幕。その後、シングル購入者を対象に、直筆サイン入りオリジナルクリアファイルのお渡し会を行い、惜しまれつつイベントは終了した。
なおささきは、2016年3月6日、東京・Zepp Diver Cityにて「デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール」を開催する予定。イベントでも売れ行きも好調と語っていた同公演、気になる方は早めにチェックしてほしい。
—–
【Release】
2015年10月7日発売
ささきいさお「ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER/悠久浪漫」
COCC-17055
¥1,200+税
1.Vシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』エンディング・テーマ
ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER
作詞:藤林聖子 作曲:高取ヒデアキ 編曲:亀山耕一郎
2.悠久浪漫
作詞:ささきいさお 補作詞:藤林聖子 作曲:鈴木キサブロー 編曲:山下康介
3.ミッドナイトデカレンジャー 10 YEARS AFTER (オリジナル・カラオケ)
4.悠久浪漫 (オリジナル・カラオケ)
[オフィシャルサイト] http://columbia.jp/artist-info/sasakiisao/COCC-17055.html
—
DVD & Blu-ray
2015年10月7日発売
『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』
発売元:東映株式会社
販売元:東映ビデオ株式会社
©東映
[オフィシャルサイト] http://www.dekaren10.com/
—–
【Live】
大好評だった今年5月の「ささきいさお デビュー55周年記念バースデーライブ」。
待望のアンコール公演決定!!
ささきいさお デビュー55周年記念スペシャルライブ・アンコール
日程:2016年3月6日(日) 開場 16:00 / 開演 17:00
会場:Zepp Diver City (Tokyo) 東京都江東区青海 1-1-10 ダイバーシティ東京プラザ
—–
【プロフィール】
本名・佐々木 功。
1942(昭和17)年5月16日、東京に生まれる。
’60年に日本コロムビアよりロカビリー歌手としてデビュー。
“和製プレスリー”のキャッチフレーズで人気を博す。
同時期、大島渚監督作品『太陽の墓場』(’60年)の主役に抜擢され、1年間、松竹映画の専属俳優として、ヌーヴェルヴァーグ作品などに出演。
その後は演劇・ミュージカル・テレビ映画などに出演を続ける。
声優として’72年に『科学忍者隊ガッチャマン』にコンドルのジョー役で出演したのが縁となり、’73年の『新造人間キャシャーン』にて“ささきいさお”として初のアニメソングをレコーディング。
以降は生涯の代表作といえる『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ(’74年~)を筆頭に数多くのアニメソングを歌う。
主題歌を担当した作品に『ゲッターロボ』(’74年)、『破裏拳ポリマー』(’74年)、『UFOロボ グレンダイザー』(’75年)、『大空魔竜ガイキング』(’76年)、『惑星ロボ ダンガードA』(’77年)、『新巨人の星』(’77年)、『銀河鉄道999』(’78年)、『ザ★ウルトラマン』(’79年)などのTVアニメ、『秘密戦隊ゴレンジャー』(’75年)などの特撮テレビ映画がある。
声優としても多くの仕事をこなし、アニメでは上述のジョーのほか、劇場映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(’78年)の斉藤始役など。
洋画吹替でもシルヴェスター・スタローン、クリストファー・リーヴ、テレビシリーズ『ナイトライダー』のデヴィッド・ハッセルホフなどの当たり役をもつ。
今年、東京アニメアワードフェスティバル2015にて功労賞を受賞。