ビバラポップ!が描いたアイドルの歴史と今この瞬間に生まれる物語 「VIVA LA ROCK EXTRA ビバラポップ!」フェスレポート

2018年5月6日、さいたまスーパーアリーナ(SSA)で『ビバラポップ!』が開催された。『VIVA LA ROCK』の“兄弟フェス”として今年初開催された『ビバラポップ!』のレポートをお送りする。

Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

■ピエール中野と大森靖子の作品としての『ビバラポップ!』

2014年のスタート以来、GWの風物詩として定着した『VIVA LA ROCK』の“兄弟フェス”として誕生した『ビバラポップ!』。全17組のアイドルたちによる“今しか見れない”フェスはアイドル史、そして日本の音楽史に刻むべきイベントとなった。

『ビバラポップ!』開催にあたって、主催の鹿野淳がプレゼンターに指名したのは、超歌手・大森靖子と、「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野のふたり。

大森靖子、ピエール中野 Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

大森靖子はハロー!プロジェクトをはじめとしたアイドルへの偏愛で知られ、道重さゆみや℃-uteなど数々のアイドルに楽曲提供し、昨年は「IDOL SONG」という曲まで作った。ドラマーとして日本屈指の腕前を持つピエール中野は、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学などのレコーディングに参加、DJとしてもアイドルソングを回すことで知られる上に、『ビバラ』開催地の埼玉県出身でもある。

ミュージシャンとして類稀なる才能と実績を持ち、なおかつアイドルに造詣の深いふたりにラインナップとタイムテーブルの決定が一任された『ビバラポップ!』は、開催前からアイドルファンはもとより、音楽ファンのあいだでも期待されたフェスだった。

そして、ふたを開けてみれば『ビバラポップ!』はステージでの一瞬一瞬にすベてを捧げるアイドルたちの生き様を目の当たりにし続ける至福の1日、奇跡のような時間だった。
大森と中野のふたりがアイドルを見つめ続けて養った思想と、アイドルへのありったけの愛情と情熱と感謝が結実したのだ

フェスが乱立し、欧米ではフェスバブルが弾けつつあるとも言われる昨今、アイドルだけで行われ、なおかつミュージシャン自身によってがっちりとコンセプトが練られた『ビバラポップ!』のような音楽フェスは他にない。
限られたラインナップとタイムテーブルという筋書きを使って極上のストーリーをつむいだという意味で『ビバラポップ!』は、ピエール中野と大森靖子の作品とも言える。

大型フェスのなかった埼玉県に5年をかけて根づいた『VIVA LA ROCK』のノウハウとインフラを最大限に活用し、老若男女にやさしいフェスに仕上がっていたのも素晴らしかった。

生の現場で音楽を楽しむ上で、会場の居心地のよさは無視されてならない。既存のフェスが案外見落としがちな会場の快適さを追求することに「ビバラ」はとことん真摯にとり組んできた。その結果、『ビバラポップ!』はアイドルのパフォーマンスを目撃すること集中できた。このことは特筆しておきたい。

ロックフェスのフォーマットを乗っ取り、アイドルたちが「かわいい」が「かっこいい」に転化する瞬間を刻みまくり、“ロックの精神性”を体現した『ビバラポップ!』。その未だ覚めやらぬ興奮をレポートする。

■タイムテーブルが記述するアイドルの歴史とこの瞬間に生まれる物語

初開催の『ビバラポップ!』はこぶしファクトリーによって幕を開けた。 こぶしファクトリーの、爽やかな容姿とは裏腹に、時にコミカルで時に激しいダンスとドスの効いた歌唱に度肝抜かれる。

こぶしファクトリー Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
こぶしファクトリー Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

バンドを従えてのパフォーマンスは初めてとのことだったが、生音によって持ち味のファンクネスは倍増。
大森靖子のギターに乗せて歌われた「辛夷の花」はメンバー全員の確かな実力を見せつける。“ちっぽけな遠慮と優しさで 安直に空気を読むよりも 流れ変える人になりたい”という歌詞が、『ビバラポップ!』が孕む《ロックの精神性》を言い表している。

改めてメインステージ・Star Stageのタイムテーブルを眺めると、肝心なところには必ず「ハロー!プロジェクト」がいる。『ビバラポップ!』の口火を切ったのはこぶしファクトリーだし、MC TIMEを挟んで第2部のスタートは元°C-uteの鈴木愛理、そして大森靖子のコラボステージ前、いわば本編ラストを飾ったのは道重さゆみだった。

これは大森と中野によるアイドル史の記述だろう。プレゼンターのふたりがいま描く最新のアイドルの歴史は、それはハロー!プロジェクトを軸にして存在する。もちろん、この視点に対する異論もあるだろうが、それでも彼らは受けて立つ覚悟で、自らの考える「アイドル」というジャンルのこれまでの歩みと現在を描いてみせた。

だからこそ、ラストアイドルファミリーの阿部菜々実が、リスペクトする鈴木愛理とサプライズ共演できたことにも意味がある。ふたりの邂逅には、アイドルの憧れの系譜が連綿と受け継がれているさまが具現化されていた。

阿部菜々実、鈴木愛理 Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

『ビバラポップ!』の描いた現在は、アイドル界の芳醇な未来へと確実に繋がっていく。このフェスのタイムテーブルはとにかく秀逸だった。

福岡を拠点にするばってん少女隊と新潟のご当地アイドル・Negiccoの地方アイドルというブロックは、東京一極集中のアイドル界を相対的に体感するいい機会になっただろう(筆者は後述するゆるめるモ!を見るためガーデンステージにおり、この2組は見られなかった)。

ばってん少女隊 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
Negicco Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

ポストロックを咀嚼しエモーショナルに仕上げる照井順政プロデュースsora tob sakana(オサカナ)と、変拍子で撹乱しながらポップネスを保ち、美しいメロディと刹那的な歌詞で魅了するサクライケンタプロデュースのMaison book girl(ブクガ)の流れも、現在のアイドルが歌う楽曲のクオリティの高さと中毒性を体感させるにうってつけだった。
それゆえにLEDスクリーンが故障し、オサカナからノンストップでパフォーマンスするはずだったブクガの出番が30分以上遅れたのは痛恨だった。

sora tob sakana Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

とはいえ、このハプニングによって予期せぬ感動も生まれた。ピエール中野の機転によってアイドルソングBGMが大音量で鳴らされ、オーディエンスがそれにノリ、会場が一体となったのだ。スクリーン故障のハプニング、それをリカバリーする中野の機転、そして自分たちが会場の雰囲気を担っているんだと自負するアイドルファンたちの振舞いもまた『ビバラポップ!』のハイライトのひとつだ。

予定時刻より遅れてのパフォーマンスとなったブクガは、音楽のクールな印象とは裏腹に情熱的に踊り、歌った。激しくステージを駆け回り、彼女たちの歌声は乱れる。大型スクリーンに映る彼女たちの表情には鬼気迫るものがある。この日この瞬間にかけている彼女たちの熱量の高さに胸を打たれる。

Maison book girl Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
Maison book girl Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

だからこそ、その後出てきた「楽器を持たないパンクバンド」BiSHの貫禄ある安定のステージングには脱帽した。

BiSH Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

幕張メッセワンマンを成功させ、横浜アリーナワンマンを控えていたBiSHの地力は、これまでに出てきたどのアイドルをも圧倒した。アイナ・ジ・エンドのハスキーで伸びのある歌声はSSAを貫く。そして、アイナという主軸があるからこそ、他のメンバーの個性も光り、チームとしての成熟度が見てとれる。

アイナ・ジ・エンド(BiSH) Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

BiSHの一体感は、“清掃員(BiSHファン)”も含めてのものだ。ファン同士肩を組んでのヘッドバンキングやサークルモッシュはもちろん「スパーク」ではメンバーの振り付けに合わせて、アリーナで百人規模の「はないちもんめ」が起こった。そういった一体感もありつつ、ところどころに痙攣的にジャンプし、体を揺らすオーディエンスもいる。音楽に思わず体を突き動かされてしまう人びとの姿に胸を打たれた。BiSHのパフォーマンスはパーフェクトに会場を掌握していた。

セントチヒロ・チッチ(BiSH) Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
ハシヤスメ・アツコ、リンリン、モモコグミカンパニー(BiSH) Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
BiSH Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

あの日あの場所にいたすべてのアイドルがBiSHのパフォーマンスに何かを感じ取ったはずだ。別の出演者に刺激を受けるというのもフェスの醍醐味だろう。ステージ裏では、どんな悔しさや奮起があったのか想像するだけでもワクワクした。

このワクワクは野外会場であるGARDEN STAGEにもあった。5月とは思えない熱い日差しが照りつけるなかで熱いライブを繰り広げたゆるめるモ!のフラストレーションには胸が熱くなった。

「Only You」の間奏でしふぉんは「本当のこと言うと、マジでメインステージ出たかったから! メインステージじゃないけど、ウチらにできることあるでしょ!」と叫んで観客を煽った。彼女たちの反骨のステージは“ロックの精神”そのもの。ファンも声を張り上げ、ゆるめるモ!と共にこの日だけのライブをつくっていた。

ゆるめるモ! Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
ようなぴ(ゆるめるモ!) Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

Star Stageで、BiSHに続いたのは欅坂46。現在のアイドルシーンのトップを走る彼女たちはこの日、平手友梨奈をはじめ、志田愛佳、今泉佑唯、原田葵の4人が欠席し、17人でのパフォーマンス。しかし、不足を補って余りある気合が、彼女たちにはみなぎっていた。

「ガラスを割れ!」「風に吹かれても」でセンターを務めた小林由依の怒りと色気を携えた表情や、「不協和音」での菅井友香の“僕は嫌だ!”の声も枯れんばかりの叫びに鳥肌が立つ。アイドルでありながら一人ひとりが表現者である欅坂のライブパフォーマンスもまた、他のアイドルにもきっと刺激になっただろう。

欅坂46 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
欅坂46 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
欅坂46 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

圧倒的歌唱力とエモーションで勝負し、アンダーグラウンドからメインステージまで駆け上がったBiSH。世界的ダンスアーティスト・TAKAHIROのもとで培われた統率の取れたダンスと個性豊かな表現力で魅了するメジャーど真ん中の欅坂46。両者の対比も示唆に富んでいた。

■「アンダーグラウンドから君の指まで遠くはないのさ」

誰もが欅坂46のラストはこの曲だろうと思っていた「サイレントマジョリティー」を歌ったのは、大森靖子だった。センターステージに現れた大森靖子がギターをかき鳴らし歌い出す。

大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

大森靖子は「サイレントマジョリティー」をカバーした音源を発表している。デビュー直後の欅坂46に対して大森は、自分にしかできないと思っていた孤独への寄り添い方をこのスケールでやられて負けたと思った、という趣旨の発言もしている。

欅坂46への敬意を込めつつも、自分なりの「サイレントマジョリティー」を彼女たちの目の前で歌いあげた大森の気概に震える。

続く「死神」では“いつか歴史が僕を正しいと証明したって意味がない”と歌い、「ハンドメイドホーム」では “毎日もうどうかしそうで でもアイドルだって笑ってるし ちょっとだけどうにかしようね 毎日も手づくりだよね”と弾き語る。アイドルへの賛美歌としても聴こえる2曲だ。
そしてメインステージから伸びるスポットライトを一身に浴び、道重さゆみへのラブレターソングである「ミッドナイト清純異性交遊」を歌い終えた大森は「道重さゆみーっ!!!!」と叫び、花道のその向こう、空白のステージにその人を呼び込んだ。

そこからは圧巻の“かわいい”だった。「好きだな君が」を“これしかない!”というかわいらしさで歌う。道重さゆみは、歌って踊るパフォーマンスというより、終始、洗練の極みといったかわいい仕草で振る舞うのだ。まさにアイドル、その徹底ぶりがかっこいい。

道重さゆみ Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

「はい、本日はフェスということなんですけれども。私、道重さゆみはこの世界に入って15年経つんですけど、フェスっていうものは初めてなんですよ。
最近はいろんなアイドルの方がいろんなフェスに参加されてるみたいなので、私もそんなフェスに参加できてとても嬉しく思います。誘ってくれた大森さんに感謝いたします。ありがとうございます!」

MCを終えると、モーニング娘。OGの高橋愛を呼びこみ、ふたりでパフォーマンス。彼女たちの卒業後のモー娘。楽曲「セクシーキャットの演説」が大森のリクエストによって実現したのも嬉しい。道重が最上のかわいい仕草で振る舞うのに対し、高橋は確かな歌唱力とダンスパフォーマンスを魅せた。ふたりのコントラストが光るコラボだ。

道重さゆみ & 高橋愛 Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

高橋が去ると、道重の単独公演『SAYUMINGLANDOLL~宿命~』から、つんく♂書き下ろし「キラキラは1日にして成らず!」や大森靖子作詞作曲の「ありえない遊園地」を披露。ラストはモーニング娘。在籍時代のソロ楽曲である「シャバダバ ドゥ〜」と「ラララのピピピ」で飾った。
初めてのフェス出演だからといって感極まることもなく、淡々と、しかし誰よりもキラキラしたプロフェッショナルなアイドルのステージングを披露したのが道重さゆみだった。

道重さゆみ Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

ラストアクトは大森靖子「ビバラポップ!クライマックス 大森靖子×▽▽▽コラボスペシャルライブ」(▽はハート)。大森靖子とシンガイアズ(大森率いるバンド、ドラムはピエール中野)が、それぞれのアイドルとコラボを繰り広げる。

圧巻だったのは、あの(ゆるめるモ!)「非国民的ヒーロー」やアイナ(BiSH)「あまい」、長濱ねる(欅坂46)「絶対彼女」、そして道重さゆみの「I&YOU&I&YOU&I」「マジックミラー」だ。

大森靖子の声と絡み合うあのの歌唱と絶叫に心をえぐられる。
黒をまとったアイナの「あまい」の歌詞世界を体現する官能的で死の匂いをもまとった身体パフォーマンスは、大森靖子を喰らいつくさんばかり。

あの(ゆるめるモ!) & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
アイナ・ジ・エンド(BiSH) & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

長濱は「絶対彼女」に合わせて着てきたという自前のワンピースでと少しだけ居心地悪そうにはにかみながら、“いっつも元気なんて無理だもん でも新しいワンピでテンション上げて 一緒無双モードでがんばるよ 君もかわいく生きててね”と歌った。
その正統派アイドル感に身悶えしてしまう。

長濱ねる(欅坂46) & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

最後は道重さゆみだ。大森靖子もカバーしている「I&YOU&I&YOU&I」をモーニング娘。バージョンのままにボーカルを分け合って歌う。

道重さゆみが大森の楽曲のなかで最も好きだという「マジックミラー」もパフォーマンス。『ビバラポップ!』で“どうして女の子がロックをしてはいけないの”と歌ったのは道重さゆみだった。
バンドサウンドが鳴り止み、見つめ合う大森靖子と道重さゆみが
“私の夢は 君の孤独のためにだけ光るよ 君が作った美しい君に会いたいの”と声を合わせて歌う。ふたりの声がSSAを満たした瞬間が、この日のクライマックスだった。

道重さゆみ & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

最終曲「ミッドナイト清純異性交遊」は出演者を呼びこんでの大団円。“アンダーグラウンドから君の指まで遠くはないのさ”の言葉を笑顔で歌うアイドルたちにひどく勇気づけられる。

大森靖子は、自身がメジャーデビューする前から憧れ、今なお偏愛するアイドル・道重さゆみに楽曲提供を行い、ついにはSSAで共演まで果たしてしまった。アンダーグラウンドから、道重さゆみとの邂逅までの歩みに、思いを馳せずにはいられない。

道重さゆみ & 大森靖子 Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

初年度にしてこのラインナップでこのクオリティのフェスをやってのけられては、来年以降が心配にもなる。しかし大森靖子は最新曲「東京と今日」で次のように歌っている。

“今日はひとつ夢が叶ったのに 東京都 今日と今日 東京 君に会うとまたひとつ夢が増えてしまう”

きっと、来年には来年のふさわしいアイドルが、また新しい『ビバラポップ!』を作っていくのだろう。プレゼンターふたりの最後のあいさつからは、『ビバラポップ!』への確かな手応えと、未来への希望が伺えた。

【ピエール中野】
始まってみないと本当にわからない、初めてのフェス『ビバラポップ!』。正直こんなに心動くとは思わなかったです。いろんな悔しい気持ちやすごく感動することもありましたが、フェスってそういうことが生まれる場であるべきだと僕は心から思っていて、こういう形で開催できたことを本当に心から嬉しく思います。

【大森靖子】
本当にライブが好きで、ライブする人の美しさとライブを見ている人の美しさも何よりも大好きで、結局、「人間がすごく好きだな、みんなの人生がそれぞれ綺麗だな」ってことを改めて思う1日になりました。
一人ひとりの人生が尊いから、ステージに立つ人間は歌うことができるし、逆もまたしかりだし。そうやって連鎖連鎖、相乗効果ですごい幸せになっていけると思っているので、これからも支え合って、愛し合って生きていければと本気で思っております。よろしくお願いいたします。

アイドルがステージに立ち、彼女たちを愛する人びとがいる限り、『ビバラポップ!』でアイドルたちが魅せた“ロックの精神性”はその輝きをいや増すことだろう。

TEXT:安里和哲

 

MC陣(グランジ・遠山、西井万理那、団長(NoGoD)、ぱいぱいでか美)Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
吉川友 Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
DJダイノジ(大谷ノブ彦) Photo by Yoshio Nakaiso ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
LADY BABY Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
バンドじゃないもん! Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
アップアップガールズ(仮) Photo by Tetsuya Yamakawa ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
ラストアイドルファミリー Photo by Takahiro Kugino ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
鈴木愛理 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
金子理江(LADY BABY) & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
鈴木愛理 & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.
アップアップガールズ(仮)・吉川友 & 大森靖子 Photo by Kazumichi Kokei ©ビバラポップ! 2018 All Rights Reserved.

《ビバラポップ! セットリスト》

《Star Stage》

■こぶしファクトリー
1. これからだ!
2. 明日テンキになあれ
3. 懸命ブルース
4. シャララ!やれるはずさ
5. チョット愚直に!猪突猛進
6. ドスコイ!ケンキョにダイタン
7. ラーメン大好き小泉さんの唄
8. 辛夷の花

 

■ラストアイドルファミリー
-LaLuce

01. バンドワゴン
02. 風よ吹け!

-Love Cocchi
01. 失恋乾杯
02. 青春シンフォニー

-Good Tears
01. スリル
02. 涙の仮面

-Someday Somewhere
1. Again & Again
02. この恋はトランジット

-シュークリームロケッツ
1. 想像上のフルーツ
2. 君のAchoo!

-ラストアイドルファミリー
1. ラスアイ、よろしく

-阿部菜々実 & 鈴木愛理
1. 悲しき雨降り

 

■ばってん少女隊
1. おっしょい!
2. 己MYself
3. ススメ!MIGHTY GIRL
4. よかよかダンス
5. ますとばい!
6. MEGRRY GO ROUND
7. びびび美少女
8. おっしょい!

 

■ Negicco
1. 土曜の夜は
2. サンシャイン日本海
3. カリプソ娘に花束を
4. ときめきのヘッドライナー
5. トリプル!WONDERLAND
6. ねぇバーディア
7. さよならMusic

 

■鈴木愛理
1. DISTANCE
2. Good Night
3. Candy Box
4. 君の好きなひと
5. No Live, No Life
6. 光の方へ
7. ロッタラ ロッタラ
8. Independent Girl~独立女子であるために
9. STORY
10. 初恋サイダー

 

■sora tob sakana
1. 夏の扉
2. 夜間飛行
3. 広告の街
4. 夜空を全部
5. 鋭角な日常
6. ribbon

 

■Maison book girl
1. bath room
2. 十六歳
3. faithlessness
4. rooms
5. my cut
6. snow irony
7. karma

 

■BiSH
1. BiSH-星が瞬く夜に-
2. BiSH-星が瞬く夜に-
3. GiANT KiLLERS
4. MONSTERS
5. PAiNT it BLACK
6. スパーク
7. オーケストラ
8. プロミスザスター
9. DA DANCE
10. beautifulさ
11. BiSH-星が瞬く夜に-

 

■欅坂46
1. ガラスを割れ!
2. 大人は信じてくれない
3. 東京タワーはどこから見える?
4. エキセントリック
5. 二人セゾン
6. 世界には愛しかない
7. 危なっかしい計画
8. 風に吹かれても
9. 不協和音

 

■大森靖子
1. サイレントマジョリティー
2. 死神
3. ハンドメイドホーム
4. ミッドナイト清純異性交遊

 

■道重さゆみ
1. 好きだな君が
2. Fantasyが始まる(道重さゆみ & 高橋愛)
3. みかん( 道重さゆみ & 高橋愛)
4. セクシーキャットの演説(道重さゆみ & 高橋愛)
5. SEXY BOY~そよ風に寄り添って~(高橋愛)
6. キラキラは1日にして成らず!
7. ありえない遊園地
8. シャバダバ ドゥ~
9. ラララのピピピ

 

■「ビバラポップ!クライマックス 大森靖子×▽▽▽コラボスペシャルライブ」(▽はハート)
1. 夢幻クライマックス with 鈴木愛理
2. きゅるきゅる with 金子理江(LADYBABY)
3. イミテーションガール with アップアップガールズ(仮)・吉川友
4. 非国民的ヒーロー with あの(ゆるめるモ!)
5. あまい with アイナ・ジ・エンド(BiSH)
6. TOKYO BLACK HOLE with アイナ・ジ・エンド(BiSH)
7. 絶対彼女 with 長濱ねる(欅坂46)
8. I&YOU&I&YOU&I with 道重さゆみ
9. マジックミラー with 道重さゆみ
10. ミッドナイト清純異性交遊

エンディング SE。IDOL SONG

 

《GARDEN STAGE》

■吉川友
1. URAHARAテンプテーション
2. こんな私でよかったら
3. ときめいたのにスルー
4. 歯をくいしばれっっ!
5. チャーミング勝負世代
6. ずっとずっとずっと君がスキだ
7. DISTORTION

 

■ゆるめるモ!
1. ゆるトロ(slo-モ!)
2. ミュージック 3、4分で終わっちまうよね
3. うんめー
4. Youとピアザ
5. Only You
6. 逃げろ!!

 

■LADY BABY
1. ニッポン饅頭
2. ホシノナイソラ
3. bite me
4. Me! Me! Me!
5. アゲアゲマネー ~おちんぎん大作戦~

 

■バンドじゃないもん!
1. キメマスター!
2. しゅっとこどっこい
3. Q.人生それでいいのかい?
4. タカトコタン-Forever-
5. BORN TO BE IDOL
6. ショコラ・ラブ
7. 青春カラダダダッシュ!

 

■アップアップガールズ(仮)
1. (仮)は返すぜ☆be your soul
2. イチバンガールズ!2017
3. お願い魅惑のターゲット
4. ジャンパー!
5. アッパーレー
6. アッパーカット!
7. 私達

 

■ビバラポップ!オフィシャルHP
http://vivalapop.jp/