a flood of circle、2年振りの全国ツアー!初日レポート

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結成10年を迎え、2月には「THE BLUE TOUR in LONDON -青く塗れ!倫敦編-」と題し、イギリス・ロンドンで現地のオーディエンスの心を揺さぶりまくったa flood of circleが、4月2日の千葉LOOKにて全国ツアー”THE BLUE TOUR -青く塗れ!-“をスタートさせた。  

このツアーは、2月24日にリリースされたベストアルバム『”THE BLUE” -AFOC 2006-2015-』を引っさげてのものはあるが、ワンマン形式で開催するのは2年ぶりということもあり、バンドのモチベーションもファンの期待感の高まりっぷりも凄まじい。佐々木(Vo./G.)が「みんな、何しにきたの? ロックンロールでしょ!」と叫べば、序盤にも関わらずパンパンに膨れ上がったフロアからとんでもない熱を帯びた歓声が湧き上がるほど、オープニングからクライマックスを迎えたかのような盛り上がりを見せていく。  

自然発生的にハンズクラップが巻き起こり、エッジの効いたロックンロールをかき鳴らしまくる「The Beautiful Monkeys」、メンバーが思わずフロアへ血気盛んに身を乗り出すほどの高揚感に包まれた「GO」やバンドとオーディエンスの一体感でさらなる高まりを見せた「I’M FREE」といった佐々木が「ベストなセットリスト」と公言していた通り『”THE BLUE” -AFOC 2006-2015-』に収録された曲はもちろんのこと、随所にそれ以外の曲も散りばめた、まさに今の彼らを物語る豪華なセットリスト。所期と想像を越える流れもあり、その盛り上がりの天井が見えることはない。  

終盤になっても自由に手を掲げて叫びまくるオーディエンスで会場全体が揺れ、バンドは暴発気味のテンションで攻め、その怒涛の勢いに陰りなどなく、「ツアーはまだまだ続くし、ロックンロール人生はまだこれからだし。みんなと同じ道を転がっていきたい」、「ベストアルバムはゴールじゃなくて、新しい入り口を作っただけ。まだまだついてきてください」と佐々木が語ったように、現在進行形で光へ手を伸ばし続けるa flood of circleの醍醐味を存分に見せつけられたライヴであった。

 ツアーはまだまだ始まったばかり。各地でロックの向こう側へと踏み込み続け、6月4日の新木場スタジオコーストでは必ずもっと素晴らしい景色を見せてくれることだろう。結成10年目にして今が「旬」と言っても過言ではない素晴らしいパフォーマンスをしているのだから。会場へ足を運ぶ方は、よりギアを上げてロックンロール道を突き進む勇姿を楽しみにして欲しい。

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