Billboardコラムニストが語る“防弾少年団のアメリカでの成功の秘訣”

現在40万人を動員する世界ツアーを敢行中で、先日、南米・北米ツアーを成功させたばかり。昨年リリースのアルバム『WINGS』がBillboardのアルバムランキング“Billboard 200”にて26位を獲得し、韓国アーティストとして初の記録を樹立。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで全世界を席巻している防弾少年団(BTS)について、米BillboardのK-popコラムを執筆している Tamar Herman氏に話を聞いた。

—アメリカでK-POPが注目されたのはいつごろから?
K-popが盛り上がり始めたのは、YouTubeやSNSによって韓国のコンテンツにアクセスし易くなった2008〜2009年頃のことです。K-pop産業や音楽について知っている人は以前からいましたが、K-popと韓流が相まって、特にTVドラマなどが流行り始めたのがこの頃です。韓国のカルチャーに特化したニュースサイトなどはあったものの、この頃からメインストリームのメディアも採り上げるようになりました。

—そんな中、昨年10月に防弾少年団(BTS)が韓国アーティストとして初めてBillboard200で26位を獲得しました。
BTSの成功は、作品ごとに少しずつ積み上げられたもので、「Blood Sweat & Tears」が出てきた時は、チャート上位に入らない筈がないと思われるまでになっていました。実際に26位にランクインしたのは驚くべきことで、BTSや他の韓国アーティストたちがアメリカでファンベースを築こうと長年努力してきた結果だと思います。BTSは幾度にもわたってファンのお蔭だと公言していますし、私もその通りだと思います。それまでも韓国からは素晴らしい歌の数々が出てきていましたが、アメリカのファンの規模がそれほど大きくなかったのです。現在では、K-popアーティストはBillboardチャートに頻繁に登場するようになりました。多くのアーティストにとって、Billboardは今でもランクインが難しいチャートではありますが、『WINGS』は多くのK-popファンの共感を呼び、それが26位にまで押し上げたのです。

—今回のツアーでは、南米・北米を合わせて9公演14万人を動員。BTSの魅力はどこにあると思いますか
コンセプトやリアルな歌詞に徹底的に拘っているところと、パフォーマンスのカリスマ性ではないでしょうか。
BTSは初めから自らをK-pop界の反逆者(rebel)として位置付けていて、他のアーティストが滅多に触れないような題材について歌っていましたし、まだ韓国で人気が出る前の様々な最先端の音楽スタイルを他のアーティストに先駆けて採り入れていました。それと審美的に美しいミュージック・ビデオとが相まって、K-popの通常の枠を超えているのだと思います。

—どのように受け入れられているのでしょう
BTSがアメリカのK-popのシーンにおいて、ここまで早く主力アーティストになれたのは魅力的なことで、タイミングや場所が最適だったこともあると思います。もっとキャリアや知名度のあるアーティストが兵役でシーンを離れたり、新譜が出るまで時間を要している中で、BTSの質の高い素晴らしい作品は、K-popの次の大物を探しているファンにとって完璧なものだったのです。
他のボーイズ・グループと同様に、80年代以降に生まれたデジタル世代の女性のファンが多いですが、同じ世代の男性も確かに多くいます。人種的には非常に多様です。

—俳優のラッセル・クロウがカイリー・ロジャーズにBTSのチケットをプレゼントしたと話題ですが
その他にも、ティナーシェ(Tinashe)、ケラーニ(Kehlani)、チャーリー・プース(Charlie Puth)などが、BTSのことをTwitterで知った後で口にしていましたよ。

高校時代にK-POPに出会い、大学時代に韓国の音楽やK-pop業界について執筆を始めたというTamar氏に、防弾少年団の今後について聞いた。
「英語圏以外の音楽がアメリカにおいてメインストリームに入り込むのは非常に珍しいことなので、今後どうなるかはわかりません。でも、BTSは短期間で本当に多くのことを達成しているので、未来はわかりませんよ!」
防弾少年団(BTS)が、アメリカのメインストリームに肩を並べるのも時間の問題かもしれない。

【防弾少年団(BTS) 「血、汗、涙」商品詳細】
◆血、汗、涙 <初回限定盤A>
【CD+DVD】 \ 1,700(税込) / 1,574(税抜) (UICV-9243)
DISC 1:CD
1.血、汗、涙 –Japanese ver.-
2.Not Today –Japanese ver.-
DISC 2:DVD
Blood Sweat & Tears –Music Video –
血、汗、涙 –Music Video –

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【CD+DVD】 \ 1,700(税込) / 1,574(税抜) (UICV-9244)
DISC 1:CD
1.血、汗、涙 –Japanese ver.-
2.Not Today –Japanese ver.-
DISC 2:DVD
血、汗、涙 –Making of Music Video –
血、汗、涙 –Making of Jacket Photos –

◆血、汗、涙 <初回限定盤C>  
【CD+36Pフォトブックレット】 \ 1,700(税込) / 1,574(税抜) (UICV-9245)
1.血、汗、涙 –Japanese ver.-
2.Not Today –Japanese ver.-
※メンバー別ソロカット含む36Pフォトブックレット

◆血、汗、涙 <通常盤>
【CD Only】 \ 1,300(税込) / 1,204(税抜) (UICV-5063)
1.血、汗、涙 –Japanese ver.-
2.Not Today –Japanese ver.-
3.Spring Day –Japanese ver.-

【防弾少年団(BTS) バイオグラフィ】
韓国のヒップホップボーイズグループ。
グループ名の由来は、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、
自身たちの音楽を守りぬくという意味を込めている。

2013年6月13日 シングル「2 COOL 4 SKOOL」で韓国デビュー
2014年6月4日 「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」で日本デビュー
2015年6月 4thシングル「FOR YOU」がオリコン週間シングルランキング1位を獲得
2015年8月 『SUMMER SONIC 2015』出演
2016年8月 『a-nation island & stadium fes. 2016 powered by dTV』出演
2016年9月 日本2ndアルバム「YOUTH」が海外HIPHOPグループ史上初オリコン週間アルバムランキング1位を獲得
2016年10月 韓国2ndアルバム「WINGS」がビルボード200チャート26位にランク、韓国アーティストの最高記録を更新

【LINK】
防弾少年団(BTS) 公式ホームページ https://bts-official.jp/
防弾少年団(BTS) ユニバーサルミュージック公式ページ http://www.universal-music.co.jp/bts/
【動画】防弾少年団「Blood Sweat & Tears」MV 

【動画】防弾少年団「Not Today」MV 

【2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE ㈽ THE WINGS TOUR 〜Japan Edition〜】
<大阪>日時:5月30日(火)、31日(水)、6月1日(木) 開場18:00 開演19:00 /場所:大阪城ホール
<広島>日時:6月7日(水) 開場18:00 開演19:00 /場所:広島グリーンアリーナ
<名古屋>日時:6月14日(水)、15日(木) 開場18:00 開演19:00 /場所:日本ガイシホール
<埼玉>日時:6月20日(火)、21日(水)、22日(木) 開場18:00 開演19:00 /場所:さいたまスーパーアリーナ
<福岡>日時:6月24日(土) 開場17:00 開演18:00、6月25日(日) 開場16:00 開演17:00 ・場所:マリンメッセ福岡
<札幌>日時:7月1日(土) 開場17:00 開演18:00、7月2日(日) 開場16:00 開演17:00 /場所:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ