DAMIJAW、感謝の気持ちで3度目の47都道府県ツアー完走!

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Janne Da Arcのベーシストka-yuのソロプロジェクトDAMIJAWが、約半年に渡り日本中を巡った、自身3度目となる47都道府県ツアー“Be with You!!!!!”3のファイナル公演を11月10日TSUTAYA O-WESTで迎えた。

昨年の5月に発売したミニアルバム『THIS IS MY WING』に、「今までファンのみんなから力をもらって、それが自分自身を作るだけではなく、その力が、本来自分にないはずの翼にまでなってどこまでも飛んでいける」という思いを詰め込み、それを引っさげて行なったツアーから約8ヶ月。3度目の47都道府県ツアーに出たka-yuの中には、さらに強い思いが芽生えていた。

ツアー初日の5月20日、埼玉県・HEAVEN’SROCKさいたま新都心。

このステージで、ka-yuはその思いを口にする。

「みんなのおかげでソロとしての明確な目標ができました。それを叶えるには今のままの自分じゃダメだ。だから新しい挑戦をしようと思います。その新しい挑戦のために、このツアーが終わったらDAMIJAWの活動を一旦止めようと思っています」

ファンにとっては衝撃の発表だった。でもこれは、決して悲しい話ではないとka-yuは続けた。

「自分の目標を叶えた後の未来が、みんなとつながってたらいいな」

47都道府県ツアー“Be with You!!!!!”3は、ka-yuが自分の口で応援してくれるファンに思いをきちんと伝えるツアーとなった。

こうして迎えたツアーファイナル。熱気の中にもどこか緊張感が張り詰めたような会場。いつもの登場SEのあと、ファイナルの1曲目を飾ったのは、ミディアムナンバー『end of the sky…~出逢えなかった君へ~』だった。

この曲は、ツアータイトルにもなっている楽曲「BE WITH YOU」と対になる意味を持ったDAMIJAW大切な曲のひとつ。「色んな都合があって会場には来れないけれど、自分を応援してくれるみんなのことも思っている」

そんな思いのこもった曲を、をこの日の最初に演奏することで、これまでに出会ってきたたくさんのファンの思いも、きちんと胸に刻みながらライブをするというka-yuの真っ直ぐさが伝わった。

「渋谷!しっかり頭振れよ!」

というka-yuの叫びで始まったハードなナンバー『ダーミー城の吸血悪魔を愛したダリア(哀)』から、会場は一転しヘドバンの嵐に。

この曲を皮切りにハードロックチューンをノンストップ畳み掛けで会場を圧倒する。オーディエンスも拳を突き上げ、頭を振り、声を出し、会場は興奮のるつぼに。こうしたヘヴィでハードな楽曲がDAMIJAWの主流ではあるが、1stアルバム『I AM』に収録されている壮大なミディアムナンバー『BIRTHDAY~ダミ嬢の憂鬱~』でも、しっかりとオーディエンスの心をつかんでゆく。

初めのMCパートでは、3回目の47都道府県ツアーの思い出をメンバーと話すなど和気あいあいの雰囲気のステージ。先ほどまでのヘドバンの嵐から、今度は会場にたくさんの笑顔が咲き誇る。

「今日は有難いことに、応募が多くて、ライブを観れない人が多かったと聞きました。寂しいなと思ってね、今日はたくさんのカメラが入っています」とka-yuが話すと会場からは大歓声が。「なのでこれを、僕のプライベートビデオにします」などとおどけて見せるところもka-yuらしいところ。時期・内容は未定だが、映像化する予定があることもファンに伝ていた。

ライブ後半戦では、shujiの圧巻のドラムソロから始まる『INAZUMA SUMMER×KAMINARI SUMMER』や、DAMIJAWのライブの名物となっている『ダーミー城の吸血悪魔 (笑)』を披露。この日も「そこのお前!(ステージに)上がって来い!」とka-yuがファンをどんどん指名しステージに上げ、一斉にヘドバンの嵐が巻き起こると、ステージと客席の境がわからなくなるような凄まじい風景が広がった。

続く『WOW!WOW!WOW!』では会場全員で大合唱し、本編ラストの『ダミージョウ♂とダミ嬢♀のラブゲーム~略してダミラブ?~」では、ka-yuとファンが見事にデュエットするなど、ファンも一体となってライブを作り上げていた。

アンコールの声に応えて登場すると、まずは綺麗な旋律が印象的なバラード「ゆびきり」へ。

そしてその後、ka-yuはファンに穏やかに語りかけた。

「今回どうして47都道府県ツアーを回ろうと思ったかって言うと、理由が二つあって。ひとつはみんなで作り上げたって思っている『THIS IS MY WING』を、出来るだけみんなの近くに届けたかった。そしてもうひとつは、みんなのおかげで明確になった自分の目標を叶えられるように、新しいチャレンジをしようと思っていて。そのためにDAMIJAWとしての活動を休止しようと思っていることを、きちんと自分の口で伝えたくて」

所々言葉に詰まる瞬間もあったが、自分の言葉で“今”の気持ちを伝えていたka-yu。そしてこうも続けた。

「本当は、ベースも触りたくないし、音楽を辞めようと思った時もあったけど、いつもぎりぎりのところで、皆が音楽を続けるところに引き戻してくれました。本当にありがとう。みんなには感謝しかありません。この先どんな形になるか分からないけど、音楽だけは続けます。これからも応援してもらえるように全力で頑張ろうと思ってるんで、よろしくお願いします」

会場に響いた温かい拍手。DAMIJAWとファンとの絆をこの温かい空気の中に確かに実感できた。

このあとに演奏されたのは、ストレートに“ありがとう”を歌詞にした「THIS IS MY WING」。

ka-yuは心からの“ありがとう”を、きっと全国のファンのことも思いながら届けたのだと思う。

アンコールの声に応え再び登場したDAMIJAW。

ここでは「最後はみんなで歌って終わりたいと思います」と告げ、ツアータイトルにもなっている曲『BE WITH YOU』と、会場が一体になって暴れるハードな楽曲『WARNING ~その先は破滅!・・・~』を披露した。

公演終了のアナウンスが流れても鳴り止まないアンコール。

会場が明転して、笑顔で登場しながら言ったka-yuの「帰れ!帰れよー!帰っていただけませんか!」という言葉に会場はさらに笑顔に。

「うそうそ。みんなへの感謝の気持ちをもってこの曲を」と披露されたのは、『WE WILL BE』。

こうして楽しい雰囲気のまま、51本に及んだ“Be with You!!!!!”3がすべて終了すると思われたが、それでも鳴り止まないアンコールの声。

そして、まさかの4回目のアンコールの声にも応えるka-yu。

ラストにはヘヴィな『AOBUSA』で暴れ倒し、実にDAMIJAWらしい濃密な2時間40分のライブは幕を閉じ、DAMIJAW史上最長となったツアーがすべて終了した。

とても印象的だったのは、ステージを後にするまで、何度も何度もファンに感謝を伝えながら手を振るka-yuの姿。楽しいだけではなかったはずの過酷なツアーも、ファンの笑顔で無事に完走できたという思いが伝わった。

DAMIJAWとしては急遽決めたという、来年の1月21日に行うライブで活動が一区切りになるのは寂しい思いもあるが、このライブでka-yuはきちんと未来を見せてくれたようにも感じた。彼がこの日話した「またこうしてみんなで集まれる場所をつくるために頑張ります」という言葉。ここには揺るぎのない決意があったように思う。

1. end of the sky・・・~出逢えなかった君へ~

2. ダーミー城の吸血悪魔を愛したダリア(哀)

3. MESS 

4. ダーミー城の吸血悪魔が愛したマリア(泣)

5. 薔薇の棘 

6. BIRTHDAY~ダミ嬢の憂鬱~

7.  I fear silence

8.  wrath 

9.  INAZUMA SUMMER×KAMINARI SUMMER

1 0 . ダーミー城の吸血悪魔(笑)

1 1 . WOW!WOW!WOW!

1 2 . JAW

1 3 . ダミージョウ♂とダミ嬢♀ のラブゲーム~略してダミラブ? ~

EN1. ゆびきり 

EN2. THIS IS MY WING 

EN3. BE WITH YOU

EN4. WARNING ~その先は破滅!・・・~

EN5. WE WILL BE

EN6. AOBUSA

DAMIJAW LIVE “WELCOME TO DAMILAND”

2016年1月21日(木) TSUTAYA O-EAST 17:30/18:30

■オフィシャルサイト

http://www.damijaw.com/