ベリーグッドマン、「てっぺんとるぞ宣言”ツアー2017-2018 〜超好感男と貴方〜」ファイナルin中野サンプラザ ライブレポート

ベリーグッドマンの「”てっぺんとるぞ宣言”ツアー2017-2018 〜超好感男と貴方〜」ファイナルが1月27日(土)、中野サンプラザで開催された。昨年10月に発売されたアルバム『SING SING SING5』を携えて回ったホールツアーの最終日、中野サンプラザには老若男女のファンが集った。チケットはソールドアウト。結成5年目に突入しているベリーグッドマンは、飛ぶ鳥を落とす勢いで突き進んでいる。

開演の17時半を少し過ぎ、場内にかかっていたSekon Sta「Soca Party」がボリュームアップすると会場は暗転。曲が鳴り止むと、ステージにサポートメンバーであるDJのMANA-Bが現れた。観客からは歓声が上がり、フロアではサイリウムが瞬く。

「BGM」と記されたDJブースを中心にステージが赤く鼓動を打つ。「べりふぁむ」たちのたぎる気持ちを表現するかのようだ。グリーンのレーザービームが観客ひとりひとりを射る。規模が大きくなってもファンひとりひとりの心に音楽の矢を放つという意志が感じられる。エアーホーンが鳴り響き、「Are You Ready」の声が轟く。階段状になったステージの最上段からRoverがポップアップで高く飛び上がり登場すると会場は大歓声で湧き上がった。続いてMOCA、最後にHiDEXが姿を表し、ベリーグッドマンがステージにそろった。
最初の曲は「Future」だ。お祭り男・MOCA が手拍子を促し「東京、タオルを振り回せ!」と叫ぶと総立ちのフロアで無数のタオルが回転する。いきなりボルテージマックスの熱いライブが始まった。これから2時間にわたるライブパーティーが成功する未来を約束するようなオープニング。
続く「まずはそこから」が始まると、MOCAが「今日のツアーファイナルのために、仕事も学校も手を挙げて! オーケー、手を叩こう」と観客を鼓舞する。この日この場所に来ることを楽しみにして、ベリーグッドマンのミュージックを糧にファンはみな生きてきた。苦しいことや辛いことを乗り越えて、中野サンプラザで歓声を上げ、拳をかざし、タオルを振り回すファンたちのエネルギーを、ベリーグッドマンの3人は全身で受け止める。

「Brand New World」で初めて3人がステージの一番下まで降りてきた。「Color」「ベリーグッド」と続き、「毎日嫌なことも辛いことも頑張って乗り越えてますか!? そんな君らに応援歌持ってきました」と彼らの代表曲である「ライトスタンド」の流麗なピアノのイントロが流れる。
「どんな辛いことがあっても、大切な友だちや家族のためやったら乗り越えていけるって人は拳にしてくださいよ」とMOCAが語りかける。「ひとりじゃちっぽけで、時には心折れそうな時もあるんですけど、こんなに集まったらすごいパワーですよ。歌って!」と言うと、会場中に歌声が響いた。

テンションマックスになった会場をチルアウトするように、ミドルなトロピカルチューンの「One Love」。「大切なもの」はHiDEXのファルセットが美しい。サビのハーモニーがベリーグッドマンの真骨頂だ。HiDEXのR&Bマナーなスムースなボイス、Roverの中音域で寄り添う歌声、MOCAの推進力ある力強い声が重なり合い、ベリーグッドマンの歌を形作る。ここでブレイクが入ると、会場中にメンバーたちの名前を呼ぶ声がこだまする。MCでは茶目っ気たっぷりに自己紹介を行う。初めてライブに来たファンも置いてけぼりにしないやさしさが垣間見える。

「Anniversary」はダンサーも登場して盛り上げる。「今日、誕生日の人いますか?」と言う呼びかけに手を上げた女性のために2000人超の観客が「HAPPY BIRTHDAY!」と声を合わせた。人気番組「恋んトス Season5」主題歌の「はじまりの恋」では、Roverがステージ袖から連れてきたスタッフと「チュー」すると中野サンプラザは今日いちばんの黄色いが響いた。HiDEXはキスを求めるDJ・MANA-Bの頭をマイクでどつき、照れ隠しする。スタッフもサポートメンバーも含めた和気あいあいとした空気感が微笑ましい。

「僕らの51曲も持ってるんです。でもワンマンライブで披露できるのは23曲くらいなんですよ。なのでメドレーで何曲かやっちゃっていいですか!」とベリーグッドマン結成のきっかけにもなったアコースティックでメドレーが披露される。
「コンパス」「B.G.M」「バイバイ」「Walkin’」「ミクロコスモス」というインディーズ時代の楽曲が違和感なくひとつの楽曲のように紡がれていく。HiDEXがアコースティックギターでリズムを刻み、Roverがエレキギターで奏でる流麗なメロディー、MOCAのMCが親密な空気をつくりだす。
中野サンプラザのような大きなホールでも親しみと安定感が同居するサウンドを奏でるベリーグッドマンの底力を感じる。そのまま「You & Me」が演奏され、3人のハーモニーと観客との掛け合いが会場をやさしく包んだ。
HiDEXは、Roverとふたりで東京の初ライブで初めての挫折を経験したと語った。ベリーグッドマンとしての東京初ライブも満足いく結果が得られず、「東京はなんて難しいんだ」と思った過去に味わった悔しさを吐露する。東京ではじめてライブをした時と同じギターで「おかん 〜yet〜」を演奏。
続く「ずっと」もバラードナンバーでしっとり聞かせる。

会場から3人は退場したが、しんみりとした雰囲気を払拭するようにステージ中央のスクリーンには「GOOD FM TTS RADIO」と呼ばれる架空のラジオ番組の収録風景が映った。リスナーからの「遠距離恋愛を頑張れるオススメの歌を教えてください」や「受験を頑張れる曲を教えてください」という質問に答えていく。ベリーグッドマンの楽曲は、いつもファンの日常に寄り添い、人生を応援してくれる「BGM」であるという信念が感じられる演出だ。
「大阪府 29歳男性 金山 晋也」の「アイドルになりたい」というお便りに「ベリーグッドマンはどんな夢でも応援します」とRoverが語る。
3人がステージに帰ってきてアイドル・ユニット「SO.ON project TOKYO」と共にパフォーマンスしたのはもちろん「とにかくこの瞬間だけはアイドルになりたくて」だ。MOCA(本名:金山 晋也)がアイドル声で歌うと会場からは笑いが起こった。取り壊しが決まっているアイドルの聖地・中野サンプラザに対するベリーグッドマンなりの感謝の念が伝わる。勢いそのまま「飲みニケーション」でコールアンドレスポンスによって再び会場がエンジン全開になる。「BGM」をかたどった大きな電飾が降りてきてステージはより華やかにな理、「Trip」「TTP」とパーティーチューンを連発する。タオルを振り回し、飛び跳ね、思い思いに腰を揺らす「べりふぁむ」によって中野サンプラザは大いに揺れた。Roverは「音楽を始めたきっかけっていうのが、誰かの、少なくとも自分の周りの人を幸せにしたいというか、癒したいというか。励ましたいというのが基本にあるような気がします」と語る。「曲やメッセージ生むことは本当に辛いことですけれども、こんなにも多くの人が待ってくれてるなら、僕たちは疲れ果ててでも作ろうって改めて思うことができました」と言うと、ピアノの音色が響き「ハイライト」が始まった。
MOCAが「一緒に武道館目指してくれますか?」と問いかけると、フロアは歓声で応えた。ベリーグッドマンはファンの後押しでまだまだ快進撃を続けていきそうだ。ツアータイトル「超好感男と貴方」にちなんで「You」が本編ラストを飾った。どんなに大きな会場になっても、ファンと心は離れない。「僕たちは常にできるだけみなさんの側で音楽を作っていく」とRoverは語った。
ベリーグッドマンを愛するひとりひとりの「貴方」に向けて「You」がHiDEXのギターと「べりふぁむ」の手拍子に合わせて歌い上げられた。「僕のこの声で あなたを救えるのなら 枯れ果てても歌い続けよう」という歌詞は3人の宣言となり、中野サンプラザに轟いた。

3人がステージを後にすると、ファンが「コンパス」を歌い、アンコールを願う。するとDJ兼物販隊長のMANA-Bがグッズ紹介するテレビショッピング風のVTRが流れ、会場は爆笑の渦に。大阪出身のベリーグッドマン、最後まで笑いを忘れない。そして5月からツアー「てっぺんとるぞ宣言”ツアー2018 〜超好感男の出陣〜」が全国25ヶ所27公演というベリーグッドマン史上最大規模で行われること、またそれに先立って4月4日 (水)にニューアルバム『SING SING SING 6』が発売されることが発表されると再び会場は盛り上がった。
「2018年もベリーグッドマンと一緒に行きましょうかー!」と「Pain, Pain Go Away」で会場が一体となり、「Mornin’」ではHiDEXにケチャを送る場面も。ここでファンと共に記念撮影が行われた。

ミュージックステーションで紹介され話題となった「ライオン」をパフォーマンス。全員で拳を上げ、“Try again”を誓う。ラストのサビは3人がアカペラで歌いあげ、拍手は鳴り止まなかった。「Good Time」が2時間超のライブを象徴するようにラストを飾った。

ベリーグッドマンのライブは、Rover、HiDEX、MOCAの3人だけでは成り立たない。DJ・MANA-Bやスタッフはもちろん、「べりふぁむ」ひとりひとりの想いが渦を巻き、大きなエネルギーとなって感動的なステージを作り上げている。

「忙しい毎日、今日は集まってくれたひとりひとりに感謝します、いつも応援されてばっかりだから、今日は応援していきますので楽しんでいってよ」というMCがあった。ファンと交わえるライブがあるからベリーグッドマンはより一層パワーアップできるのかもしれない。大阪城ホールライブという夢に向かって、彼ら3人は2018年も全力で駆け抜ける。
ベリーグッドマンの作り出す音楽が、日本中のBGMになる日もそう遠くはないだろう。

ライブ後、握手会のためにファンが長蛇の列を作っていた。ホール規模になっても、全員と触れ合おうとするベリーグッドマンの心意気が、「ひとりひとりに感謝する」という言葉が嘘じゃないことを証明していた。

Photo : KEIKO TANABE

Text : KAZUAKI ASATO

【セットリスト】
1.Future
2.まずはそこから
3.Brand New World
4.Color
5.ベリーグッド
6.ライトスタンド
7.One Love
8.大切なもの
9.Anniversary
10.はじまりの恋
11.メドレー(コンパス、B.G.M.、バイバイ、Walkin’、ミクロコスモス)
12.You&Me
13.おかん 〜yet〜
14.ずっと
15.とにかくこの瞬間だけはアイドルになりたくて
16.飲みニケーション
17.Trip
18.TTP
19.ハイライト
20.You

アンコール
21.Pain, Pain Go Away
22.Mornin’
23.ライオン
24.Good Time

■リリース情報
・デジタル・シングル
[TBS系恋愛バラエティ「恋んトス season7」主題歌]
「世界中のどんなラブソングよりもfeat. erica」


2018.2.14 配信
iTunes / レコチョク / Apple Music / LINE MUSIC他 一斉配信スタート!

・New Album
『SING SING SING 6』
2018.4.4 ON SALE
初回盤(CD+DVD) UPCH-7403¥3,780(税込)
通常盤(CD) UPCH-2156¥2,500(税込)
初回盤DVD : ベリー・アコースティック・ライブ Vol.2 収録予定

■LIVE情報
ベリーグッドマン“てっぺんとるぞ宣言” ツアー 2018 〜超好感男の出陣〜

・5/03(木・祝) Zepp Osaka Bayside
・5/06(日) 福岡DRUM LOGOS
・5/07(月) 福岡DRUM LOGOS
・5/12(土) 神戸Harbor Studio
・5/13(日) BLUE LIVE広島
・5/18(金) 松阪M’AXA
・5/19(土) 岐阜club-G
・5/24(木) 宮崎WEATHER KING
・5/26(土) 鹿児島CAPARVO HALL
・5/27(日) 鹿児島CAPARVO HALL
・5/31(木) Zepp Nagoya
・6/02(木) LiveHouse浜松窓枠
・6/09(土) 高松オリーブホール
・6/10(日) 岡山CRAZY MAMA KINGDOM
・6/15(金) 長崎DRUM Be-7
・6/16(土) 熊本B.9 V1
・6/20(水) 滋賀U-STONE
・6/21(木) 京都MUSE
・6/23(土) 和歌山シェルター
・6/29(金) 仙台Rensa
・7/01(日) 札幌ペニーレーン24
・7/07(土) 金沢Eight Hall
・7/08(日) 長野CLUB JUNK BOX
・7/12(木) 水戸ライトハウス
・7/13(金) HEAVEN’S ROCK 宇都宮VJ-2
・7/15(日) 高崎club FLEEZ
・7/22(日) Zepp DiverCity Tokyo

■タイアップ番組情報
TBS系恋愛バラエティ「恋んトス season7」
毎週金曜日 25:25~
※放送週により異なる場合がございます。また及び一部地域を除きます。
番組HP : http://www.tbs.co.jp/coin-toss/
これまで“恋んトス”season4~6の3回に渡って主題歌を担当したベリーグッドマン。今回は同番組season1~3の主題歌を歌った“erica”をフィーチャリングに迎えた“恋んトス・ドリーム・コラボレーション”で送る珠玉の“告白ラブソング”です!

■ベリーグッドマン Profile
ベリーグッドマン (BERRY GOODMAN)
[メンバー]
Rover(ロバー) [Vo, Gt, Tp]:1988年5月29日生
MOCA (モカ) [Vo, MC]:1988年4月24日生
HiDEX (ヒデックス) [Vo, TrackMaker, Pf, Gt, Perc]:1988年11月18日生

2013年11月に結成した「Rover」「MOCA」「HiDEX」からなる大阪出身の3人組ボーカルユニット。
2016年3月に「ありがとう〜旅立ちの声〜」でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー。
10月5日にはメジャー1stアルバム「SING SING SING 4」をリリース。
3声の美しすぎるハーモニーとラップ、秀逸なトラック、リリックが世代を越えた共感を呼んでおり、次世代を牽引するアーティストの呼び声が高い。
2017~2018年に渡った初の全国ホールツアーでは大阪・オリックス劇場2days、東京・中野サンプラザホールを始め、全公演ソールド・アウトでオーディエンスを熱狂させた。
元広島カープの前田健太投手や鈴木誠也選手、オリックス・バッファローズのT-岡田選手、西武ライオンズの増田達至投手など、プロ野球選手の登場曲などで彼らの楽曲が使用されている。またオリンピック体操金メダリストの白井健三選手がテレビ番組で自分自身の応援ソングとして「ライトスタンド」を紹介するなど多くのスポーツ選手に愛されている。
今後更に黄金トリニティを築き、オンリーワンでナンバーワンを目指すアーティスト。

ベリーグッドマン オフィシャルファンサイト : https://berrygoodman.com/
ユニバーサルミュージックHP : https://www.universal-music.co.jp/berry-goodman/
ベリーグッドマン公式 twitter : https://twitter.com/berrygoodman88
Rover twitter : https://mobile.twitter.com/Rover_KANSAI
MOCA twitter : https://mobile.twitter.com/MOCA_OSAKA
HiDEX twitter : https://mobile.twitter.com/HiDETracks