SHE’S パーソナル・インタビュー Vol.4 【木村雅人】(Dr) 「SHE’Sの曲をいつかドームに響かせたい」

 

「聴けば、きっと囚われる。旋律に愛されたバンド」SHE’S。彼らは今New Album『Now& Then』を携えた全国ツアーの真っ只中。ソールド・アウト続出で勢いづく、SHE’Sメンバーの個々パーソナルな魅力に着目してきた当企画。そのトリを飾るのは、バンドきっての愛されキャラ、木村雅人(Drum)。 彼の生い立ちから、SHE’Sのドラマーとして感じていること、過去と現在、将来の夢までじっくり語ってもらった。

 

ドラマーへの夢を後押ししてくれた家族
――メンバーのみなさんが、「キムはとにかく真面目」だとおっしゃっていましたが、ご自身ではどう思いますか。

木村:自分では当たり前のことを当たり前にやってるだけやと思うんですけどね。たとえば最低、ドラムは上手くならんとアカンじゃないですか。自分は何か発信するわけでも何か創るわけでもないから、ドラムが下手だとSHE’Sでの存在理由がなくなってしまう。
メンバーに対しても「こんな頑張ってる」って見せたいわけでもなく、ちゃんとやらないと単純に不安なんですよね。

――すごく熱いですね。幼いころから、そういうお子さんだったんですか。
木村:小さいころは、全然落ち着きがなかったですよ(笑)。じっとしてられないタイプだったので、幼稚園の先生に怒られることもしょっちゅうでした。
――意外ですね。
木村:集中しないとアカンときに、友達にちょっかいをだしちゃうんですよね。典型的なじっとしていられない子で、休み時間はすぐに外に行くし家族と外出すると必ず迷子になる。静かな場所やじっとしていることが、とにかく苦手でした。

――幼いころの将来の夢って、なんでしたか。
木村:小学校を卒業する時点でドラマーでした。実際に、この道に進むと決めたときも家族は応援してくれて。

――すごくいいご家庭ですね。
木村:近所から電子ドラムを叩く音に苦情が来たときに、大工だったおじいちゃんが部屋を防音工事してくれたくらいで。家族の支えがあって、今のドラマーとしての自分がいるなってすごく感じます。

 

ドラムへの好奇心はずっと変わらず
――ドラムを始めたのは、いつ頃だったんですか。
木村:小学校5年生のときでしたね。テレビで放送されていたアマチュアバンドコンテストを見て、「ドラムってカッコいいな」って思ったのがきっかけです。すぐに親に頼んで、ドラムスクールに通わせてもらってました。
――そこからずっとドラム一筋だったんですか。
木村:いや、そうでもないです(笑)。小学校の頃は5、6年でサッカーをやってましたし。中学のときは一瞬だけでしたけど、ギターも挑戦したんですよ。細かい指の動きにイライラして、すぐにやめちゃったんですけどね。

――ドラムだけは、ちゃんと続いていると。
木村:そうですね。ドラムはやればやるほど、成長していってる自分が見えるので。このフレーズができるようになった、とか、この音量のバランスで叩けるようになったとか。すごい感覚的なんですけど、「あれ、できてる!」ってなるんですよね。

――なにか定番の練習メニューとか、お持ちなんですか。
木村;自分のなかではある程度「この時間はこれをやる」っていうのが決まってますね。毎日、同じ練習メニューを繰り返し。ビデオに録って客観的に見て、ブラッシュアップしていってます。

――体力づくりとかはされていますか。
木村:以前、筋トレはしていたんですけど続かなかったんですよ。走ったりも最近はしてないな…。
――体力づくりをせずドラムをしていると、バテたりはしませんか。
木村:でも、昔より疲れづらくなってきてるんですよ。スケジュール自体はギュッてしてきて、以前よりも忙しくなってるんですけど。叩き方に無駄がなくなってきたんでしょうね。

 

洋楽の魅力は、シンプルなのにカッコいいところ
――ドラムを始める前から音楽に興味はあったんですか。
木村:それが全くなんですよ(笑)。ひとりっ子なので兄弟はいなかったんですけど、従兄がいたので、彼に真似て洋楽を聴き始めたのが最初です。

――初めて買ったCDは何でしたか。
木村:オフスプリングの「Splinter」だったと思います。ジャケ買いでしたね。

――そこから洋楽にハマっていったわけですね。
木村:そうですね。もちろん流行ってる曲とかならそれなりに邦楽もわかるんですけど。基本的には洋楽しか聴いてこなかったです。

――洋楽の魅力ってなんでしょうか。
木村:わかりやすいことかな。音楽としてもドラムのフレーズ自体もシンプルでカッコいい。英語が乗ったメロディーもカッコいいので、そっちのほうが聴きやすかったんでしょうね。

――近頃はどんな音楽を聴かれてるんですか。
木村:昔から好きな、ニッケルバックやバステッド。他のジャンルだとジャズやファンクも開拓するようにしてます。

――ちなみに1番最近買ったCDは。
木村:それこそバステッドの新譜ですね(笑)。

 

このメンバーとなら、いけるんちゃうかなって
――木村さんはドラムやバンドに出会わなければ、何をしていたと思いますか。
木村:大学では英語を勉強していたので、それ関係の仕事に就いていたんじゃないですかね。
――英語がお好きなんですね。
木村:洋楽が好きだったので。英語の曲を聴いて普通に歌詞を理解できたらいいなって思ったんです。結局バンドに夢中になって、途中で「もういいや」って英語は諦めてしまったんですけど(笑)。

――最新アルバム『Now&Then』のタイトルにちなみ、木村さんにとってターニングポイントとなる“Then”をあげるとするなら、いつの、何になりますか。
木村:SHE’Sを組んだ瞬間ももちろんそうですし、ドラムを始めた小5の時もそれかもしれない。他のメンバーがあげている閃光ライオットも、もちろんターニングポイントだと思います。

――やはり閃光ライオットはあがるんですね。
木村:メンバー全員が「音楽を仕事にするぞ」と思うきっかけになった大会なので。

――SHE’Sを結成した瞬間もターニングポイントとしてあげられましたが、「いける!」という直感があったんですか。

木村:多少なりはありました。周りでバンドをやっている人たちと比べても、3人(井上・服部・広瀬)は抜群に上手かったので。オリジナル曲を作るとなって、「このメンバーなら、いけるんちゃうかな」って思いました。

――その上手いメンバー達に囲まれることに不安とかはなかったですか。
木村:超不安でした。僕以外はオリジナル曲を作ったことがありましたし、1からドラムのフレーズを考えるのは心配でしかなかったです。

 

SHE’Sとしていつか大きなステージに
――メンバーのみなさんのこともお伺いしたいと思います。メンバー全員にキャッチフレーズをつけるとしたら、どうなりますか。

木村:竜馬は、「超わかりやすい人」。メンバーのなかで1番、喜怒哀楽がハッキリしてますね。不調なときは車で迎えに行ってドアを開けた瞬間にわかりますし、逆にテンションが高い時もすごくわかりやすい。

――では、服部さんは。
木村:個人的には、「SHE’Sの母親」。ちょっと細かいところはあるんですけど、全員のことをちゃんと見てるので。気遣いもできるから、父親よりは母親かな。

――続いて広瀬さん。
木村:臣吾は、「繊細ボーイ」。人にいろいろと言うわりに、自分が言われると弱いところがあるんです。おおらかで気にしなさそうに見えて案外ナイーブというか。でも回復も割と早いですよ。

――ではご自身にキャッチフレーズをつけるとしたら。
木村:えぇ~…難しいですね…。…鳥頭、かな…。

――他のメンバーさん達が言われていた「超マジメ」系ではないんですね(笑)。
木村:自分でびっくりするくらい一瞬で物事を忘れちゃうんですよ。友達と「○○へ行こう」って話してても、他の場所に少し立ち寄ると、目的地を忘れちゃうくらい。バンドに限らずプライベートでも、けっこうありますね。

――忘れる、という点では井上さんとも近いんですかね。
木村:あ、あの人は忘れ物とかなので、ベクトルが少し違いますけどね。

――(笑)。メンバーと喧嘩したことってありますか。
木村:ん~…そういえば、ありましたね。レコーディングの打ち上げでメンバーと楽しくお酒を飲んでたんですけど、酔ってたのもあって臣吾が過剰ないじりをしてきて。それに僕がブチ切れましたね。でもいま思うと、そんなに怒るほどのことでもなかったなって思うんですけどね。

――いじられるのはべつに嫌じゃない感じですか。
木村:いやむしろありがたいかもです。いじってくれるからこそ自分の存在や個性が伝わってるような気もするので。SHE’S結成当初は対バン相手から「ひとりだけ雰囲気違うやん」ってよく言われていたので、馴染めてる今のほうが安心しますね。

――いじられるのもきっと愛されキャラゆえですよね。
木村:よくいえば、そうなんですかね(笑)。

――では最後に、SHE’Sで実現したい夢と、個人的に叶えたい夢を教えてください。
木村:ドームとか大きいところでのライブは、SHE’Sでいつかやりたいですね。それはドラムを始めた頃の自分の夢でもあるので。ドラマーのキャリアとしてももちろんですが、まずはSHE’Sのメンバーとして、SHE’Sの曲を大きいところで演奏したいです。

 

――個人的な将来の夢はありますか?
木村:そうですね…。結婚して子供二人くらいで、休みの日はセッションとかしたいですね。家にスタジオ作って、家族と楽しい休日を過ごせたら幸せですね。

撮影: 田中伸二 (Luz-p.o.)
取材・文: 坂井彩花

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〈Release Info〉
3rd Album 『Now & Then』 NOW ON SALE.
【初回限定盤】(CD+DVD) TYCT-69138 3,500円(+税)

【通常盤】(CD) TYCT-60134 2,800円(+税)

〈CD収録曲〉
1. The Everglow ※MBS/TBSドラマイズム「ルームロンダリング」オープニングテーマ
2. Dance With Me
3. Used To Be
4. Clock
5. 歓びの陽 ※「モンストグランプリ 2018 チャンピオンシップ」大会イメージソング
6. Set a Fire
7. ミッドナイトワゴン
8. Upside Down ※TVアニメ「アンゴルモア元寇合戦記」エンディングテーマ
9. 月は美しく(Album ver.)
10. Sweet Sweet Magic
11. Stand By Me
〈DVD収録内容〉
『SHE’S Autumn Tour 2018 “The One”』Tour Documentary
・Live at Shibuya Club Quattro 2018.11.29
(歓びの陽/Monologue/月は美しく/The Everglow/C.K.C.S./Over You/遠くまで/Curtain Call)
・”The One” Tour Documentary with Extra Shots
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★SHE’S Tour 2019 “Now & Then”
SHE’S史上最大キャパとなるZepp Tokyoを含む全国ツアー開催中!

■2019年2月16日(土)福島/ 郡山 HIPSHOT JAPAN
open 17:30 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別
■2019年2月23日(土) 京都/ KYOTO MUSE 【THANK YOU SOLD OUT】
open 17:30 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:SOUND CREATOR 06‐6357‐4400
■2019年2月24日(日)香川/ 高松 DIME 【THANK YOU SOLD OUT】
open 17:30 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:DUKE 087-822-2520
■2019年3月1日(金)静岡/ 浜松 Live House 窓枠 【THANK YOU SOLD OUT】
open 18:30 / start 19:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:SUNDAY FOLK PROMOTION 054-284-9999
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■2019年3月15日(金)北海道/ 札幌 PENNY LANE24
open 18:15 / start 19:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:WESS 011-614-9999
■2019年3月17日(日)宮城/ 仙台 Rensa
open 17:15 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:NorthRoadMusic 022-256-1000
■2019年3月20日(水)岡山/ YEBISU YA PRO
open 18:30 / start 19:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:夢番地 082-249-3571
■2019年3月21日(木・祝) 福岡/ DRUM Logos
open 17:15 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:キョードー西日本 0570-09-2424
■2019年3月23日(土)広島/ HIROSHIMA CLUB QUATTRO
open 17:15 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:夢番地 082-249-3571
■2019年3月24日(日)愛知/ 名古屋 DIAMOND HALL
open 17:15 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:SUNDAY FOLK PROMOTION 052-320-9100
■2019年4月6日(土)長野/ 松本 ALECX 【THANK YOU SOLD OUT】
open 17:30 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:キョードー北陸 025-245-5100
■2019年4月7日(日)石川/ 金沢 EIGHT HALL
open 17:30 / start 18:00
料金:前売 ¥3,500(税込) ※ドリンク代別 問い合わせ:キョードー北陸 025-245-5100
■2019年4月13日(土)大阪/ なんばHatch
open 17:00 / start 18:00
料金:前売 <1Fスタンディング>¥3,500(税込) ※ドリンク代別
      <2F指定席>¥4,000(税込) ※ドリンク代別
問い合わせ:SOUND CREATOR 06‐6357‐4400
■2019年4月20日(土)東京/ Zepp Tokyo
open 17:00 / start 18:00
料金:前売 <1Fスタンディング>¥3,500(税込) ※ドリンク代別
      <2F指定席>¥4,000(税込) ※ドリンク代別
問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
ツアー特設サイト:http://she-s.info/shes-tour2019/
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