3月9日、A9(エーナイン)アジアツアー第1弾の最終公演地となる上海のライブホール「バンダイナムコ上海文化センター」は、あいにくの雨模様にも関わらず、朝からファンの熱気に包まれていた。
ライブ会場入口には、上海の「九組」(ファン)が飾り付けてくれたと思われる、A9のバンド名が入った綺麗なライトの装飾と、デフォルメしたかわいいメンバーイラスト入りのフラワースタンドが、存在感をもって置かれている。
会場すぐ隣のカフェでは、店内の大型スクリーンにA9の14周年ライブ映像が流れ(店内放送もライブの音声)、カフェテラスにはA9のアジア・ライブではお馴染みとなったメンバー5人の似顔絵ポスターが飾られ、会場到着したファンは次々にメンバー達に向けたメッセージを書き入れている。 前回の上海ライブから、じつに3年半の月日が流れているなか、その空白の時間を全く感じさせない温かな歓迎ムードに溢れていた。
今回の上海ライブレポートも長らくお待たせをした分、圧倒的ボリュームの写真とともにお届けするので最後までお目通しいただきたい。
結論から言えば、A9のこの日のライブは、今回のアジアツアーの集大成ともいえる、素晴らしいライブだった。
素晴らしかったのは、けして彼らのライブパフォーマンスだけではない。このツアーに関わっているすべての人々の想いや行動が、この夜のツアー・ファイナルを大成功に導いてくれたと言っていいだろう。
この夜、メンバーからファンへ、ファンからメンバーへ、お互いに想い溢れるプレゼント(サプライズ)の数々が見られ、それらが交差し奇跡を起こし、最高の景色と笑顔がこの日、上海を包みこんだ
ヒロトが後に語る「奇跡の夜」になりそうな予感は、朝からうっすらと感じられていた。
正午前に、日本からの制作クルーとともに会場入りしたのは、沙我、虎、ヒロト。過去にライブしたことがある会場、という安心感も大きいのか、香港ライブと同様ピリピリと緊張した様子はとくになく、すでに気合十分といったオーラを漂わせている。
この日、まずビックリしたのは、彼らの会場入りと同時に楽屋に次々に届けられたファンからの差し入れ、お花、プレゼント、手紙の数々。会場関係者にも「この会場史上、最大規模(笑)」と言われるほどの量で、楽屋内に収まりきらず、メイクルームやクローク用の部屋にも次々と運び込まれた。 A9のアジアツアーでは定番となりつつあるタピオカ・ミルクティーや地元の人気スイーツなどは、メンバー数の10倍以上の数が軽くあったように思う。メンバー達も嬉しそうにそれら1つ1つを手に取り、メンバーの似顔絵シールなどに喜び、感心しながら口に運んだり、スマホで撮影したりしていた。
アジアツアー前半戦で苦戦し、懸念事項となっていた会場の機材まわりの状態も、ほぼ完璧な状態だったようで、日本から来た制作スタッフチームもこの日は円滑に音出し、リハーサルに向けた準備に取り掛かれていた。
今回の上海のライブは、ベストアルバムの制作、さらに帰国後わりとすぐに開催されるホワイトデーLIVEの準備とも相まり、メンバー達は3年半ぶりの上海をのんびりと堪能しているというよりは、わりと忙しそうにも見えた。将とNaoは移動の機内や上海滞在中も仕事に追われていて、この日も正午過ぎにホテルから会場に向かうという。ただ先に会場入りした第一陣メンバー、スタッフ陣からの「会場の状態は極めて良好」という一報は、将、Nao含む全メンバーとスタッフ間で瞬時に共有されていた。
13時過ぎにNaoが、続いて将が会場に到着した。ふたりとも事前に耳にしたようで、多くのファンがいる会場正面のライト装飾やフラワースタンドを嬉しそうに写メって、隣のコラボカフェ(?) 店内も楽しそうに視察してから会場内、楽屋へと入っていった。
案の定、その後はファンから差し入れられた大量の飲食物とプレゼントの山に驚き、喜んでいた。
その頃、先に会場入りしたメンバー達は順々にサウンドチェックを始めている。
ヒロトと沙我は楽器を弾きながら客席フロアの最後列まで歩いてきて、ステージに向かい入念に音をチェックしていた。
上海では定刻どうりにリハーサルも始まり、扉1枚向こうではグッズの販売を待つ長い行列ができていた。
そして、ほぼ定刻の19時。
オープニングSE「PLANET NINE -INVITATION-」が流れ、メンバー名と顔がステージLEDに映し出されると、大歓声が沸き起こった。
ステージに最初に登場したのは虎。その後、ヒロト、Nao、沙我、の順にステージセンターのお立ち台に上がり、ポーズを決めて上海のファンを煽る。最後に将が拳を高々に上げながら悠々と登場すると、フロアのファンの歓声と動きは一つにまとまり、大きなうねりとなった。そのまま「UNREAL」へ突入し、この夜のライブは幕を開けた。

1曲目からファンの揃ったジャンプでフロアが大きく揺れる。続く「RAINBOWS」も同様で、本当に3年半ぶりの上海ライブなのかと思うほど、一糸乱れぬフロアの盛り上がりと一体感。しかも日本語で歌を口ずさむ現地ファンの多さに驚く。

2曲が終わり最初のMC。
将「Hi, 上海。会いたかったよ。元気でしたか?」大きな歓声があがった。
「今日たくさん集まってくれて、本当にうれしいです。どうもありがとう。一番うしろまで、届いてますか?」超満員となった会場後方のファンが大きく手を振りながら応える。
「上海、3年半ぶりの想いを全部届けようと思うので、最高に楽しんでいってください。
それでは、みんなの声も聞かせてください。『華』」―。

「Kiss twice,Kiss me deadly」まで終わったところで2回目のMCに。
将「上海に住んでいる人?」と言って小さく手を上げると、フロアの1/3ほどの人が手を上げる。続けて、「中国の上海以外に住んでいる人?」と聞くと、これも約1/3位のファンが手を上げる。将「おー、だいたい半々くらい?ですかね。中国以外からも、きっと沢山来てくれてますよね? 本当にありがとう。」歓声と拍手が沸き起こる。
「虎さん。どうですか?」と、最初に虎に振る将。
虎「皆さんが待っててくれるおかげで、また来ることが出来ました! 昨年病気になったりもして、みんなに心配させちゃったけど。いま元気にこうしてステージに立ってるんで。 みんな心配してくれてどうもありがとう! まだまだこれからもA9を頑張っていくから、応援してね?」すると、「はーい!」という大きな返事が日本語で戻る。
続いて、将「沙我さんも上海、来たかったですね?」と沙我にボールをあずけた。
沙我「いやぁあの、なぜか動員が増えてるっていう。」
将「そうですよね。」 最後方までギッシリと埋まったフロアを少し眩しそうに目を細めて見渡すふたり。
沙我「やっぱ、踊ったからですか?」唐突だが、将が受け止める。
将「僕達がダンスしてるのを、何かで観てくれましたか?」
「観たよー!」という声があちこちから飛んでいる。
沙我「なるほど。韓流と間違えて来ちゃった人、いないですか?」
将「K‐POPと僕らを間違えましたか? BT〇と間違えて来たとかではないですか? 」
「ないー!!」という声が方々から返る。
沙我「それはない…? なるほど。でも踊りますよ。今日。」
大きな歓声が響いた。
沙我「次の曲で踊ります。」
将「(!)…次の曲では、ないですよね?」
その会話の途中、ギター・トラブルでバックヤードに消えていたヒロトが、ちょうどステージに戻ってきた。
それに気づいた沙我。
沙我「ヒロトさんが踊ります。」
話の前後を聞いておらず、一瞬キョトンとするヒロト。
将「ヒロト、おかえり。」
ヒロト「バッチリです。」と、ギターでも踊りでもなんでも来い的な、謎めいたステップを踏んだあと、キメのポーズ。沙我以外の3人はどこか不安顔。
次の曲への流れを汲んでか、将がまとめに動く。
将「じゃあ、次の曲では踊らないけども、、、」
沙我「いや、踊りますよ。」
将「…」
ヒロトが足元のセットリストに一瞬目をやり、
ヒロト「これで踊ったら、けっこうツワモノだね(笑)」と苦笑い。
ちなみに次の曲は「ヴェルヴェット」。
ヒロト「でも僕が踊ったら、みんな(ファン)も踊ってくれますよね? ひとりじゃなかったらいいよ。踊るよ?(笑)」
この話の展開にはさすがについていけないのか、フロアはやや困惑気味。というよりフロアは踊るどころか身動きできないほどギュウギュウの状態だ。
ここで話をNaoに振る。
将「Naoさん。上海どうですか?」
Nao「僕、上海語わかるんですよ!!」と序盤からかなりハイテンション。
すくっと立ち上がると、ファンに向かい「ウェイ? ウェ~イ?? ん~~~、バウチャー-ーー!!!」
満足げなNaoとは対照的に、フロアの大多数のファンは困惑の様相だ。
将「バウチャーが一番ウケてないですね。」
Naoは気にも留めない様子で、次のネタに移行する。
Nao「我是桃白白(ウォーシュウ、タオパイパイ)!!」
これには、フロアが沸いた。3年半前に来た時も、同じ反応だったそうだ。
将「それがいちばんウケてますね。 それじゃあ、桃白白(タオパイパイ)と一緒に盛り上がっていけますか! Next Song is 『ヴェルヴェット』!」
メンバー全員の声を聞きファンは安心した様子で、ライブ中盤もフロアは大きな盛り上がりと熱気に包まれた。

「ASYLUM」→「Daybreak」が終わり、将がファンに再び語りかける。
「すごく楽しくて、すごく最高の景色です。謝謝、上海」
会場中から温かな歓声と拍手が沸き起こる。
将「ヒロトさん。今日も上海のみんなに準備をしてきてくれました?」
このアジアツアーでは、ヒロトが台湾、香港と中国語のMCを準備し、それを披露してきた。上海のファンもその情報をすでに掴んでいたようで、目を輝かせてヒロトに拍手と声援をおくっている。
ヒロトのMCは、たまーに通じて沸いたり、全く通じてなかったりで、将から途中「それ日本語です。」と突っ込まれもしていた。ヒロトがこの日、リハーサルの前後に現地イベンターの人から発音を教わっていたのは、以下のような内容だった。
「親愛なる、上海の九組のみなさん。このバンドでまたこの街に帰って来れて、世界一嬉しいです。今夜は、世界一熱い夜にしましょう!」

ヒロトはMCの最後に、赤ワインの注がれたワイングラスを掲げ、「この奇跡の夜に、干杯(乾杯)!」と締めくくった。
ヒロトが一口飲んだ赤ワインは、将の手によってNaoに届けられ、Naoも立ち上がりそのワインを口に運んだ。

そしてライブは「F+IX=YOU」~「CASTLE OF THE NINE」~「UNDEAD PARTY」と続くカオスなパートへ突入。
この日ライブに来た大半のファンの方は、おそらく彼ら5人でのダンス&ボーカル・パフォーマンスを生で観るのは初だったと思う。しかしこれの盛り上がりは、台湾・香港と同様もしくはそれ以上に凄まじかった。「UNDEAD~」ではヒロト、続いて沙我がステージを降り客フロアに乱入してフロア後方のファンをさらに盛り上げる。


「UNDEAD~」から続く「MEMENTO」を終え、本編最後の曲を前に、将が語った。
「今日はAlice Nineの上海ライブで最高を更新しました。本当にどうもありがとう、上海。」
会場中から拍手と声援の声が響いた。
将「今日は上海のみんなの為に、特別な曲を用意してきました。今日の為にこの曲を練習してきました。聴いて下さい『shooting star』」―。
将がこの曲名を告げると、フロアのいたるところから悲鳴にも似た歓声があがった。
「shooting star」が「特別な曲」である理由は、3年半前に遡る。
3年半前のアジア・ツアーは、メンバー達にとってあらゆる面で負荷の大きなものでもあったらしい。まだ今のように本当の意味でのバンド主体での独立を果たせてはおらず、メンバー達は思い悩んでいた時期でもあったという。
そんな3年半前の上海ライブのなかでも、メンバー達が忘れられない素敵な出来事があったそうだ。それがこの曲(「shooting star」)のファンからの大合唱だったそうだ。
暗闇で模索していた自分達に、光を、温かな気持ちを与えてくれたこの曲で、上海のファンに恩返ししたかった。帰国後しばらくして、将がそんな話をしてくれた。

3月9日の上海の奇跡は、じつはここから始まる。
前段から書くと、中国本土の上海には厳しい物品検閲と規制があり、事前郵送も機内持ち込みもNGとされたグッズがあった。「電池を内蔵した未開封商品」。つまり発光、点滅系のグッズ(GALAXYスティック、リストバンド等)の現地販売が、上海では出来なかったのだ。
そんな事情もあって、海外からの?一部ファンの光のみがまばらに点灯する上海ライブのフロア、の予定だった。
だが、この「shooting star」の演奏が始まったとたん、メンバー達は思いもよらぬ景色をステージ上から目撃していた。
フロア中を埋め尽くす、星空のごとく輝く白いサイリウムの光の数々。おそらく会場のファン全員が手に掲げて、この曲に合わせて左右にゆっくり振っている。文字どおりに無数の流れ星のようだ。
メンバー達はこの曲を、上海のファン限定のサプライズ(プレゼント)のつもりでいたが、上海のファンは、この曲を見越して(?)なのか、まさに奇跡のようなプレゼント(サプライズ)で、この曲に、会場中に、無数の眩い輝きを添えてくれていた。

3年半ぶりの上海で、想い出の曲を演奏しながら、5人は目の前に広がる眩い絶景色を目に焼き付けながら、5人は最高の笑顔と演奏で、上海のファンの想いに応えていた。
将は、曲の最後に、「心から 永遠を」のあとマイクを通さず生の声で「謝謝!」と笑顔でファンにお礼を挟み、「星に願おう」と、この本編最後の曲を歌い納めた。
離れていても、月日は流れていても、A9と九組は以心伝心。心はずっと繋がったままなのだと感じた出来事だった。
将「謝謝、上海!とっても楽しかったです」と、あらためてお礼の言葉を贈った。
5人はステージ前方に集まり、満足感と達成感にあふれる顔で、会場中のすべてのファンに視線を送って大きく手を振り、大歓声に応えていた。そして一人づつ、ステージを去っていった。
<ENCORE>
アンコールで、さらにメンバーを驚かせるサプライズが待っていた。
最初に出てきたのは、沙我とNaoの二人。
「ん!? なんですか!?!?」かなり驚いている様子。
フロア中のファンが同じメッセージが書かれた水色のシートを持ち、ステージに向けている。二人とも少し動揺しつつも、沙我はステージから身をのりだして、その水色のシートに書かれた文字を読もうとしている。
沙我「『これからも 共に歩んでいこう💛』。 や、スゴい。上海のファンは最高だね。」
フロア中から歓喜の声があがった。
Nao「これ、うれしいですね!!!」
本当にうれしそうな二人。
沙我「こんなに一つになれる人達、なかなかいない。日本にも。 お礼に、来年もするよ(ライブ)。」
楽屋にまで届くほどの大歓声が響いた。
そんなフロアからの歓びの声に引っ張られるように、3人のメンバー達も間もなく登場するらしい合図を受けた沙我。
沙我「みんな、ちょっとさっきのアレを、もう一度上げて(3人にも)見せてあげて。
心がすさんだ3人だけど、それ見たら温まるから、見せてあげよう。」
虎、将、ヒロトの3人が、先ほどまで隣のカフェテラスで飾られていた大きな似顔絵ポスター(ファンからの沢山のメッセージ入り)を持ってステージに現れた。
沙我の思惑通り、フロアの光景にかなり驚いている3人。だがフロアの照明を明るくしてくれてすぐにファンが持っているメッセージが読めたようで、3人ともすごく嬉しそうな笑顔に変わる。
将「凄い。。。めちゃくちゃ感動した! ありがとう!!」
この言葉を聞いて、フロアを埋め尽くしたファンもとてもうれしそうだ。
「来年も来てね!」という声があちこちから響く。
将「また来年、会いましょうね。」
フロアから一斉に「はーい!」という嬉しそうな声と大きな拍手。

ファンから贈られた大きな似顔絵ポスターが、ドラムセットに飾り付けされている間、ヒロトとNaoによるグッズ紹介が始まる。
ヒロト「ここにいるみんなは、8月にある東京でのツアーファイナルに来てくれると思うので、そこで大活躍するのが、このパスポートケースとトラベルポーチ!」
Nao「このポーチにはポケットが3つもあるので、お化粧品とぉ、想い出とぉ、バウチャーが入ります!!!」
メンバー達はスルーで演奏準備を進めていたが、上海のファンにはそこそこウケている。
ヒロトの「このパスポートケースとポーチで、8月のツアー東京ファイナル、来てね!」でグッズ紹介が締まり、Naoがドラムに戻ろうとすると、沙我がNaoのハート型のサングラスをかけて、俺がドラムを叩くアピールをしている。襟元を大きく開き、少し怪しい人相だ。
Nao「なんか、ヤベーやつがいる(笑)」と言うと、おもむろにベースを手に取ったNao。そして、全く予定にない沙我とのプチ・セッション?がはじまった。
ざわつく会場。
ヒロト「これが、オルタナティブなんですか!?(真顔)」
将「打ち合せなしに、始めないで下さい。」の一言で、この謎のセッションは終了。
ようやくNaoはドラムに戻れて、ファンから貰ったタピオカ・ミルクティーを両手に持ち、高く掲げて歓びをアピール。
沙我はNaoのハート型のサングラスを掛けたまま、ベースに持ちかえる。
将「じゃあNaoさんがタピオカで太り過ぎないように、まだまだ盛り上がっていけますか! 你准备好了吗?」 ひときわ大きな歓声が響いた。
「じゃあ最高の笑顔を見せてください。Next Song is『SHINING』―。」

歌い終わり、G3までのわずかな曲間。ファンからもらった似顔絵ポスターの半面がドラムから落ちてしまっているのに気づき、フロアからキレイに見えるよう留め直す将のシルエットも印象的だった。
激しいヘドバンに始まりメンバーとファンが揃って左右に行進する「G3」。台湾、香港でも思ったが、フロア全体が綺麗に、気持ちいいほど息ピッタリに動きが揃う。このファンの左右への移動に、毎回轢かれているのはカメラマンと筆者のふたりだけ。それくらい会場のうねりと揺れ、一体感がすごかった。

曲の途中、ヒロト、将、沙我の順に客席フロアに吸い込まれていき、気づくとステージ上は虎とNaoしかいない。ステージセンターのお立ち台に立ち、のびのびとギターを弾く虎の視線の先に、フロア最後方、フロアのど真ん中、ステージが見えにくい場所まで、もみくちゃになりながらおのおの突き進む3人の姿があった。
3人がバラバラとステージに帰還するころには、会場の熱もピークに達していた。
そしてアンコール最後の曲を前に、将が静かにマイクをとる。
「本当に、今日はどうもありがとう上海。」「前回来てから3年半経ってしまってね。。
上海のみんなが待ってくれているか少し不安でした。でも今日こうやって来てみると、みんなが『共に歩んでいこう』という紙だったり、ライト?あの綺麗な光だったり、沢山の気持ちで僕達を待っていてくれたことが分かりました。本当に僕達は幸せ者です。ありがとうございます。」「さっきね、沙我さんが約束してしまったし、また近いうちにね、上海に帰ってきます。」
大きな拍手と歓声で応えるファン。
「中国のみんな、アジアのみんな、世界中のみんな。僕達はまた会いに行くから、僕達の曲を聴いて待っていて下さい。」
「はーい!」「待ってるよー!」沢山の言葉が会場中にこだまする。
「最後は、『またぜったいに会おうね』っていう気持ちを込めて、『再見(サイツェン)』? その気持ちを込めて、歌います。最後の曲、聴いて下さい。『the beautiful name』―。」


曲の終わり、ステージ背後のLEDに「Thank you SHANGHAI!! See you next time!!」「大家在日本再相見!! 謝謝!」の文字が映し出される。
楽器を置いて5人がステージに集まる。大歓声のなか、メンバーみな達成感に満ちた晴れやかな表情だった。
将「2019年、アジアツアーの第1弾はいったん今日で終わってしまうけど、またぜったい帰ってきます。今日は本当に幸せでした! A9でした!」
大きく手を振りながら、一人づつステージを降りていく。
最後に残ったヒロトは、アンプやドラム台の上から、メンバー全員のドリンクボトルを取ってきてファンに渡し終えると、深々と頭を下げた後、「我爱你―!!」と、フロアのファン全員に向かって叫び、軽やかな足取りでステージをあとにした。
後にメンバー各自がSNSで書いていたように、最高のライブで、今回のアジアツアーを締め括れたと言っても過言ではないだろう。
今回のアジアツアー第1弾を終えて、「本当に多くの方に、心を砕いて動いていただいたのが、身に沁みました」と、将からコメントをもらった。
「上海、本当に楽しかったです。また来年もぜひライブしに行きたい」。
3月10日に5人が帰国した直後のコメントだ。
今回のアジアツアーには、「第1弾」「#01」といった意味深なワードが使われていた。今回行けなかった多くの国にもA9(ALICE NINE)の再来を心待ちにしている海外九組がいることも、彼らは忘れていない。
8月まで全力で走らなくてはいけない国内ツアーが決まっているので、それが最優先になるだろう。
だが15周年イヤーである特別な今年、更なるうれしい発表があることにも密かに期待していたい。

Photo: Jerry Hu
Text: Hideyuki Kimura ( DE COLUM 編集部 / 交文エージェンシー)
<SET LIST>
2019.3.9 SHANGHAI
1.UNREAL
2.RAINBOWS
3.華
4.閃光
5.造花の代償
6.Kiss twice,Kiss me deadly
7.ヴェルヴェット
8.春夏秋冬
9.FANTASY
10.ASYLUM
11.Daybreak
12.F+IX=YOU
13.CASTLE OF THE NINE
14.UNDEAD PARTY
15.MEMENTO
16.shooting star
ENCORE
1.SHINING
2.G3
3.Heart of Gold
4.the beautiful name
▼LIVE情報
BEST OF A9 TOUR「ALIVERSARY」
BEST OF A9 TOUR「ALIVERSARY」CASE OF 花鳥
2019/5/4(土祝) TSUTAYA O-EAST 〜ヒロト生誕祭2019〜
2019/5/10(金) さいたま新都心VJ-3
2019/5/12(日) 柏PALOOZA
2019/5/18(土) 山形ミュージック昭和セッション
2019/5/19(日) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
2019/5/25(土) 岐阜CLUB ROOTS
2019/5/26(日) 京都FAN J
2019/5/28(火) 高松DIME
2019/5/30(木) 山口 LIVE rise SHUNAN
2019/6/1(土) 宮崎SR BOX
2019/6/2(日) 鹿児島CAPARVO HALL
2019/6/8(土) 甲府CONVICTION
2019/6/9(日) 長野JUNK BOX
BEST OF A9 TOUR「ALIVERSARY」CASE OF 風月
2019/6/15(土) 金沢エイトホール
2019/6/16(日) 奈良NEVER LAND
2019/6/22(土) 新潟NEXS
2019/6/23(日) 郡山HIP SHOT 〜沙我生誕祭2019〜
2019/7/6(土) 福岡DRUM LOGOS 〜将生誕祭2019〜
2019/7/7(日) 長崎DRUM Be-7
2019/7/13(土) 仙台RENSA
2019/7/15(月祝) 札幌PENNY LANE24
2019/7/18(木) 滋賀B-FLAT
2019/7/20(土) 松山サロンキティ
2019/7/21(日) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2019/7/26(金) 名古屋ボトムライン
2019/7/28(日) 大阪BIG CAT 〜Nao生誕祭2019〜
BEST OF A9 TOUR「ALIVERSARY」FINAL
A9 15TH ANNIVERSARY
2019/8/10(土)日比谷野外大音楽堂
▼リリース情報
A9 15TH ANNIVERSARY BEST ALBUM
[花鳥ノ調] / [風月ノ詩] 発売日2019年4月24日(水)
<A9 15TH ANNIVERSARY BEST ALBUM [花鳥ノ調]>
M1.タイムマシン
M2.華一匁
M3.グラデーション
M4.H.A.N.A.B.I.
M5.銀の月 黒い星※シングルF+IX=YOU収録
M6.無限の花
M7.平成十七年七月七日
M8.光環
M9.ヴェルベット
M10.FANTASY
<A9 15TH ANNIVERSARY BEST ALBUM [風月ノ詩]>
M1.NUMBER SIX.
M2.-Dice-
M3.虹彩
M4.RAINBOWS
M5.CROSS GAME
M6.the beautiful name
M7.Waterfall
M8.Le Grand Bleu
M9.GEMINI-0-eternal
M10.GEMINI-I-the void
M11.GEMINI-II-the luv
A9 オフィシャルサイトhttp://a9-project.com
A9 オフィシャルTwitter
https://twitter.com/a9_official