ベースボールガールズ、2ndワンマンライブもクリーンヒット!2016年1月11日ライブレポート@川崎クラブチッタ

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“あなたのハートにクリーンヒット!”を掲げ、2014年の結成から2年足らずで
川崎クラブチッタでのワンマンライブを決行するのは6人組アイドル・グループの
「ベースボールガールズ(通称べボガ)」だ。

「2ndワンマンライブ~マサカリ投法時代~」と銘打たれたこの日のライブ会場の前には、連休最終日にも関わらず約800人のファンが詰めかけ、開演の数時間前から長蛇の列をなし大いに賑わっている。1年前の1stワンマンライブが約120人の動員だったというから、着実に成長し続けていることの証といえる。

約1年ぶりのワンマンライブであること、前回を大きく上回る会場キャパシティでのライブであることもあって、この日のライブに寄せるメンバー達の並々ならぬ意気込みやプレッシャーが、公演直前までのメンバー自身のブログやSNSからも十分に伝わっている。

またこれだけ大事な試合を控えながら、彼女たちはワンマン当日もとより前日にも昼から夜遅くまで複数のイベント出演をこなしていた。その一つ一つに全力で臨み、ファンに、そして初見のお客さんに向けて、べボガの紹介と1/11ワンマンライブのアナウンスを最後の最後まで精一杯送っていた。

開演5分前、秋葉原「moe farre」のべボガ定期公演(毎週第1&第3水曜日)でMCを務める木曽さんちゅう氏が登場。時おり笑いを交えながら前説明を行うと、いよいよ開演の時刻。

さっそくメンバー登場かと思いきや、ステージも暗転しVTRが流れ始める。
そこには、学校にいる制服姿のメンバー達が映し出され、一人ひとりの言葉が綴られる。結成当初のこと、自分が他のメンバーやファンに対して持っている気持ち、今日この日を迎えるまでこと、この2ndワンマンを必ず成功させたい決意など、6人それぞれが語り終えた頃、ステージ幕をバックライトが照らし、メンバー6人のシルエットが浮かび上がった。

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1曲目「勝利の女神」が始まると、「盛り上がっていくぞー!!」のメンバーの声を合図にステージ幕が一気に落とされ6人が登場した。同時にステージ上部から火花を散らす特効も炸裂し、記念すべきベースボールガールズ2ndライブがド派手にプレーボール。
最初に意表を突かれたのはメンバーの衣裳が、先ほどまで観ていたオープニング・ムービーと同じくブレザースタイルの学校制服だったこと。しかしステージ上のメンバー達はなんら違和感を感じている様子もなく、のびのびと広いステージでいつもどおりのパフォーマンスをみせる。

「リアルな獣を呼び覚ませ」、「手の鳴る方へ」と冒頭から大盛り上がりで飛ばしたあと、最初のMCへ。
「皆さん盛り上がってますか~!!」と第一声で客席を煽れば、ファンからも大歓声が返る。
その後6人一人ひとりが自己紹介と、この日のライブへの意気込みを語り終えると、ジャケットを脱ぎニットスタイルに。「CHANCE」そして「ふいうちのLovely Kiss」と続いたあと、水沢、鹿目、三浜、樋口がステージに残り、再びMCに。“今年の目標は?”というテーマで話し出す4人。
樋口「大きくなりたい。…身長じゃないよ?アイドルとして!(笑)」水沢「ソロ曲とかにもチェレンジしてみたい!」鹿目「昨年夏に“ぺろりん先生”という名前でイラスト描きはじめたら5万5千人もフォロワーになってくれたから、その人達にべボガのライブ観に来てほしい!」三浜「夏にTIFに出られるようがんばりたい!」と各者各様。
やがて話は脱線し始め、樋口が“ふなっしーの弟のモノマネ”を披露し、その後どう話を収拾・展開するのかファンが温かく見守るなか、ようやく「何か」の準備が整ったようでステージの4人が、次に控える企画をタイトルコール。その名も、“チッタでソロ、歌っチッタ“。
内容は、メンバーがソロで一人一曲づつ、カバー曲を歌うようだ。
ここでトップバッターを飾ったのは水戸。歌うはエビ中のカバーで「放課後ゲタ箱ロッケンロール」。モウモウとCO2が噴き出すなか華麗に髪を振り乱し、「かかってこいや!」
と煽りシャウトをかましてくれた。続くは葉月。打って変わって指原ソロデビュー曲「それでも好きだよ」をややしっとりとカバーする。クルクルと舞いあがるリボン型の特効も
可愛さを演出する。3番手で登場したのは樋口。水戸と同様、エビ中のカバーで「ラブリースマイリーベイビー」に挑戦。気付くとこのコーナーから、メンバー個々イメージカラーの衣裳にチェンジしている。樋口は青衣装で登場し頭には銀色のティアラ。歌いながら青いサインボールをファンに投げてサービス。4番目に登場したのは三浜。アニメ「けいおん」の劇中歌「ふわふわ時間」を歌う。けっこうなバンドサウンドの楽曲だが、ステージ両サイドから吹き出し三浜のまわりをふわふわと漂うシャボン玉演出は素敵だ。
続いて登場したのは鹿目。カバー曲はでんぱ組.incの人気曲「ORANGE RIUM」。どこか切ない歌詞と幻想的なスモーク&照明がクロスし印象的だった。そしてこのソロ&カバーコーナーのトリを務めたのは水沢。曲は「ヘビーローテーション」。もはや説明不要ともいえるこの曲では会場中カラオケ大会のような盛り上がりをみせて、コーナーは幕を下ろした。が、6人が歌い終えた感想を各々述べたあとに、6人でももクロの「走れ!」を披露した。

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そして会場が再び暗転するとVTRがながれ始め、突如「緊急告知」の文字が出現。
ここで3つのお知らせが告知解禁された。1つめは「ぺろりん先生」(鹿目 凛)イラストの公式LINEスタンプが発売になること、2つめは「ぺろりん先生」のイラストも多数掲載されベースボールガールズも大フィーチャーされる『アイドルとオタク研究読本(仮)』(カンゼン社)が春に発売。3つめは、同じく今年春にローソンHMVエンタテイメントからベースボールガールズが全国流通CDデビューする、という内容だ。いずれもファンには嬉しいニュースだろう。

告知コーナーが終わるころ、6色それぞれのツナギ衣裳に着替えた6人が登場。
6色の大玉バルーンが宙を舞った「ココロ×クロスゲーム」、新曲「泥だらけチャレンジャー」を披露。
メンバー「気づけば残り3曲!」ファン「え~~!!」のやりとりから怒涛の終盤戦に入り、「同じ夢を見て」、「ヒーローインタビュー」と続き、鹿目「最後の曲、心を込めて歌います!」の言葉から本編ラスト曲「この恋、弾丸ライナー」へ。
大サビ終わりに「ゲームセット!」の声が響くと同時に銀テープの特効が会場の宙を華々しく舞い、当公演は大成功のうちに終了した。

しかし、鳴り止まぬアンコールの声。

やがて、6人は物販グッズにもなっている黒いべボガTシャツを着てステージに登場した。
「アンコールありがとうございます!アンコールも盛り上がっていきましょう!!」

この日2回目となる「勝利の女神」「この恋、弾丸ライナー」では、白球(ボール)を思わせる白のサイリウムがフロア一面に灯り、綺麗なサークルがフロア中央に出現したりと会場全体が一つになる瞬間を幾度も目撃する。
最高潮の熱気と余韻を残し、アンコール2曲も瞬く間に終了した。

この日最後のMC。

「今日はあっと言う間の時間で、こんなにたくさんの人に集まってもらえて幸せでした」
(葉月)
「こんな素敵な場所で、演出でやらせてもらえるのは、みんながベースボールガールズに期待してくれているからだと思ってます。もっともっと頑張るので応援よろしくお願いします」(樋口)
「今日の一瞬一瞬が本当に楽しくて、嬉しくて、みんなともっともっとこれからも一緒にいたいので、どうか応援よろしくお願いします」(三浜)
「この景色を一生忘れることはないし、この景色をもっとみんなと見れたら
 いいなと思うので、これからも応援宜しくお願いします」(水沢)
「私は泣いてないよ。でも今日は幕が上がるとほんと沢山の人がいてくれて、ソロの時は紫(サイリウム)をたくさん振ってくれて、最後は白いライトをいっぱい振ってくれて(涙声)、本当にうれしくて、ぅ※◎×〇▼(号泣)」(水戸)
「今が現実じゃないみたいで、わたし今日ずっと夢見てる感覚だったんです。。。
アイドルやっていて、ベースボールガールズをやっていて、本当に良かったです!」(鹿目)

各々がこの日最後の言葉を述べると、
メンバー全員マイクを足元に置き、生の声で一瞬だけ静まった会場中のファンに向けて言った。
「今日は本当に、どうもありがとうございましたー!」深々と頭を下げ、そしていつもの眩しい笑顔に戻り、この日ステージをあとにした。

Text: HIDEYUKI KIMURA

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■ベースボールガールズ・オフィシャルホームページ
http://area-promotion.jp/