Synk;yet インタヴュー

synkyet_Synk;yetの最新シングル『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』は、「七つの大罪」をテーマに描いたコンセプトストーリー盤。11大都市ワンマンツアーでは、「七つの大罪」にまつわる、その会場でしか聞けない楽曲も演奏?!

「罪と狂気」をテーマに活動を続けている”ヴィジュアル系シンフォニックゴシックラウド”バンドのSynk;yet。彼らが2月3日(水)に通算6枚目となるシングル『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』を3-Type発売する。2月4日からは、同作品を手に「11大都市単独公演『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』」をスタートさせる。ファイナルは、5月3日の恵比寿リキッドルーム。Synk;yetがどんな想いを胸に今の展開を描いてきたかを5人に伺った。

これまでSynk;yetが描き続けてきた「罪と狂気」という題材。その意味を突き詰めてゆく中、さらに「人の心の奥に潜む悪な感情を表現したい」と思い、そこから導き出したのが「七つの大罪」というテーマでした。

――2月3日に発売する6thシングル『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』。この作品に投影したのは、「七つの大罪」というテーマ。まずは、なぜその言葉を導き出したのかを教えてください。
莉希 これまでSynk;yetが描き続けてきた「罪と狂気」という題材。その意味を突き詰めてゆく中、さらに「人の心の奥に潜む悪な感情を表現したい」と思い、そこから導き出したのが「七つの大罪」というテーマでした。
 「七つの大罪」には、悪魔の姿も投影した「七つの罪源」があります。それを、莉希は”傲慢”なルシファー、唯依葉は”色欲”のアスモデウス、栞は”憤怒”なサタン、俐乃は”強欲”なマモン、皇司は”怠惰”なベルフェゴールと、各メンバーのヴィジュアル姿にも投影しながら描きました。
――シングルへ収録した曲たちにも、「七つの大罪」にまつわる物語や想いを投影していますよね。
莉希 今回のシングルに収録した『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』『Grimoire』『天使が見た世界』の3曲にも「七つの大罪」に連なる物語を描き出しました。一つ一つの物語が独立しながらも、作品を通して聴き終えたあと一遍の物語を読み得たような感覚を得る内容にと、歌詞も曲調も仕上げました。
俐乃 楽曲面に於いても「七つの大罪」という世界観を軸にしながら、『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』にはスケールあふれたSynk;yetらしさを前面に描き出したシンフォニックゴシックラウドな音楽性を、『Grimoire』では莉希が怒声(グロウル)し続ける激情極悪なスタイルを提示。『天使が見た世界』では、美しい旋律や歌声広がる開放的な表情を描きだし、バンドの持つ表現の器の深さも見せました。
――Synk;yetらしさを持ったうえで世界観の広がりを描き出しているところも、嬉しい特色として味わえたことでした。
俐乃 Synk;yetとして持っている世界観の軸をぶらすことなく、それぞれの楽曲に描いたテーマ性を表現しながら3曲とも作りあげました。なので、ファンの人たちがSynk;yetに期待している”らしさ”も十分に感じながら、”新しい姿”を感じてもらえるはずです。
面白いのが、最初は「罪と狂気」という現実味のある感情表現を主軸にしていたSynk;yetが、そのテーマが浸透してきたこともあり、さらに視点を広げ、神話的な世界観をモチーフにしてまで現実味を持った歌を投影出来るようになったことなんです。そういう流れも、ぜひ感じて欲しいなという気持ちでいます。

         今はとにかく攻めの姿勢で立ち向かっていくべき時期。

――昨年以降から、Synk;yetは様々な仕掛けを施してきていますよね。
栞 昨年10月に新宿ReNYでのワンマンを成功させた勢いを持って、昨年暮れに完売音源集『recollection of glint』を発売。その流れを踏襲した形を持って、今回のシングル『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』、そして2月10日(水)には、今や入手不可能な映像も組み込んだMV集『dimension of vision 2』を発売。同時に、11大都市単独公演『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』を実施と、止まることなく動き続けています。
 今はそうしたいというか、とにかく攻めの姿勢で立ち向かっていくべき時期なのは間違いないこと。自分らが求めるレベルへ上がっていくためには、もっともっと攻めてかなきゃいけない。だからこそ、止まることなく攻め続けていきたいし、今年もそうしていきます。
莉希 「罪と狂気」という明確なテーマ性を出したことで、お客さんたちにもSynk;yetが伝えたい想いが明瞭に伝わるようになったし、その手応えも昨年は感じ続けてきた。だからこそ今年は「七つの大罪」というテーマを打ち出し、それを浸透させようと思って動いている形でもあるので。
唯依葉 きっと『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』を聞いた人たちは、これまでのSynk;yetらしさを感じて安心感を覚えるかも知れませんが、逆に『Grimoire』へ触れたときに、これまでのイメージをぶち壊す曲調にどんな反響を返してくれるのかも楽しみなんです。
皇司 『Grimoire』はプレイ面でもヤバ過ぎる曲。ドラムも含め、とにかく激しい楽曲なんで、その強烈なインパクトもぜひ生で体感して欲しい。
唯依葉 それを踏まえたところで、『天使が見た世界』で一気に気持ちが開放されていくという流れでね。
栞 昨年のSynk;yetは、ざっくり数えただけでも130本以上全国各地でライブを重ねてきました。しかも、地方へ足を運ぶたびにSynk;yetへ期待感を持って待っててくれてる人たちが増え続けているのも感じてきたこと。だからこそ、その期待にも応えていきたいし、2月からまわるワンマンツアーでは初めて行く場所も幾つかあるように、そこでの出会いも長い繋がりに変えていきたいなと思っていますからね。

昨年が挑戦の年だったとするならば、今年は挑んだすべてを「確信」に変えていきたい。と言うか、すべて「確信」になると思ってる。これから始まる11都市単独公演も、ファイナルの恵比寿リキッドルームでの公演もすべて成功させ、より進化した姿へとSynk;yetを持っていきますから。

――11大都市単独公演『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』は、昨年の秋に行った全国七大都市単独公演を踏まえた形で組み上げていません??
栞 今回の単独公演ツアーには、昨年行った七大都市ツアーでまわった会場がすべて入っています。昨年のツアーでは、異なる楽曲を収録したCD6枚を各会場ごとに1種類ずつ限定発売し、1枚を1ヶ所で無料配布しました。じつはその曲たち、幾つかはライブで披露してきたとはいえ、ライブ未演奏の曲たちも多いことから、今回のツアーの中、然るべき楽曲を然るべき会場で演奏したいなと思っています。
じつは昨年七大都市をまわったのも、「七つの大罪」というテーマに対する布石としてのこと。今回、11大都市を『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』と題してまわることにも、この先のSynk;yetへ繋がるどんな意味が隠されているのか?!。その辺も探りながら、今回のツアーを楽しんでいただきたいなと思っています。もちろん、ファイナル会場となる5月3日・恵比寿リキッドルームはバンドにとっても大きな挑戦の場、Synk;yetが更なる上のステージに上がるためにも、かならず成功させたいなと思っています。
莉希 昨年からSynk;yetは、続きを持った長い長い壮大な物語を描き続けてきました。それが、どこまで続いてゆくのかも楽しみにしていて欲しいところなんですよ。
栞 今回の11都市単独ツアーでは、スタンプラリーも行います。集めたスタンプの数によって特典も異なるように、ぜひ全ヶ所まわって”真のメサイア”になってください。
――では最後に、ひと言ずついただこうか。
莉希 昨年行った単独ツアーに掲げた「自責ノ園」というテーマが、何故、どういう意味を持って「七つの大罪」というテーマに繋がったのか。そのテーマが、今後どういう繋がりを持っていくのか、その流れを目を離さずに見続けていてください。
唯依葉 11都市公演ツアーのファイナルが、5月3日のリ恵比寿リキッドルームでのワンマン公演。今のSynk;yetにとってかなり背伸びした会場なのも事実です。だけど、背伸びしてでもつかみたい未来が僕らにはある。それをつかむためにも全力で立ち向かっていくので、ぜひ応援よろしくお願いします。
皇司 そうだね。恵比寿リキッドルームは、自分たちとしても未知数な規模を誇る会場。でも、何処の会場であろうと、規模がどうだろうが、どれだけお客さんたちを惹きつけてゆくライブを演れるかが毎回の大切な勝負となること。そこをしっかり意識して演っていくだけですよ、俺らは。
栞 昨年は130本以上ライブを演りましたが、今年は、そこまで多く本数を重ねることはないです。むしろ今年は、単独公演もそうだけど、昨年終盤から今年初旬時期に次々行ってきたツーマンライブのように、1本1本意味のある中身の濃いライブを増やしていくつもりでいます。その楽しい時間を、ぜひみんなと一緒に過ごしたいなと思ってる。
俐乃 これは個人的な想いや意志になるんですけど。昨年が挑戦の年だったとするならば、今年も挑戦が続くとはいえ、それを「挑む」ではなく、挑んだすべてが現実になる「確信」に変えていきたい。と言うか、すべて「確信」になると僕は勝手に思ってる。だからこそ、これから始まる11都市単独公演も、ファイナルの恵比寿リキッドルームでの公演もすべて成功し、より進化した姿へとSynk;yetを持っていきますから。

                            TEXT:長澤智典

                      
Synk;yet Web
http://synkyet.com/pc/

★CD情報★

Synk;yet 6th single
「悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ」
2016.02.03(水)3タイプ同時発売

限定盤A-TYPE(CD+DVD)
型番:GLSY-5A
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,600円 (税抜き), 1,728円(税込)
CD TYPE-A収録曲:
01. 悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ
02. Grimoire
DVD TYPE-A収録曲:
01. 悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ(Music Video)

限定盤B-TYPE(CD+DVD)
型番:GLSY-5B
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,600円 (税抜き) 1,728円(税込)
CD TYPE-B収録曲:
01. 悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ
02. Grimoire
DVD TYPE-B収録曲:
01. Grimoire(Music Video)

通常盤C-TYPE
型番:GLSY-5C
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:1,600円 (税抜き) 1,728円(税込)
CD TYPE-C収録曲:
01. 悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ
02. Grimoire
03. 天使が見た世界

MV『dimension of vision 2』
2016年2月10日 店頭発売
型番:GLSY-4
発売元:Glendia
販売元:FWD Inc.
価格:3,780円(税込)
限定:完全限定1000枚

DVD収録内容:
01. 愛憎のファムファタール
02. R.I.P.〜Requiescat in Pace〜
03. Transitional Insanity
04. Messiah
05. Silent Prayer
06. 自責ノ園
07. Unlimited Crucio

オンラインショップでのご購入
http://dlonline.ocnk.net/

★LIVE情報★

11大都市単独公演『悦楽の底へ産み落とされし大罪のワルツ』

02/4(木) 浦和ナルシス
02/12(金) 浜松Force
02/24(水) 福岡DRUM SON
02/26(金) 心斎橋paradigm
02/27(土) 今池 CLUB 3STAR
03/4(金) 仙台Space Zero
03/5(土) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
03/11(金) 高崎club FLEEZ
03/19(土) 札幌SUSUKINO810
03/20(日) 札幌SUSUKINO810
04/5(火) 川崎セルビアンナイト-SEMIFINAL-(俐乃-rino-&唯依葉-yuiha-合同生誕単独公演)
05/3(火・祝) 恵比寿LIQUIDROOM-THE FINAL-